『悪霊使い』の少年そのB
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のビートを刻む。グワングワンと唸る鉄球の音、『回転』が奏でるオレのソロは今日も調子が良いらしい。ちょっとした『仕込み』を加えておいたので、きっと加奈ちゃんはオレのこの手品のタネに釘付けになるだろう!エンターテイナーたるもの、客人を楽しませなくてはな!
「な、なんだこれは!?」
? ?加奈ちゃんの周囲を取り囲むように包み込む、鉄球。オレの放った二つの鉄球はやがて弧を描きながら、新たに出現させた光の槍によって二刀流の構えを取って鉄球の進路を阻む。確かに武人のような構えはじいさんが昔戦ったらしい柱の男の子とやらの一人のワムウに似ているが、不審なもの、それも敵の放った得物に触れるもんじゃあないぜ?そこで発動する、『オレだけのバトルスタイル』。
「3、2、1。さァ!描けェェェ〜〜ッ!」
「これは………『糸』!?」
? ?ここでサラリとタネ明かし。そう、オレが鉄球に付けていたのは他ならぬ糸だったのさ!ジョセフさんの若い頃にはアメリカンクラッカーを使ってのクラッカーヴォレイを使っていたとのことなので、そこに『回転』の技術を加えてのアレンジ!波紋のビートによって速度は増して囲い込んだところでの波紋疾走!と思った矢先だが、オレの目的悲しく糸の結界を切り刻む誰か!
「………ったくよぉ、しっかりしてくださいよォ〜〜ッ?」
『違いない。俺が来なければ、絶ッッッ対負けてたぜェェェ〜〜ッ?』
? ?ケタケタ笑う白髪とどこからか聞こえる声。銃刀法違反もそっちのけな剣を構える、教会でいうところの神父さんが着てたカソックての?なんか見たことある。そいつは互いにケタケタ笑い合いながら、加奈ちゃんとオレの前に現れた。
「チッ、一時撤退か」
「待てよ!敵に背中を向けて逃げるつもりか?」
「人間如き、敵ではあるまい。波紋の一族」
? ?トリッキーな技を使っておいてオレの言えたことじゃあないんだけれど、一応は挑発をしておこう。
? ?これで下手に激情されたら、溜まったもんじゃないんだけど様式美として一つ。どうも、そいつはオレのような波紋の戦士を知っていたらしいようで思わせぶりな口ぶりがなんとも言えない。その後、加奈ちゃんはオレと加奈ちゃんの前に現れた白髪神父を連れて消えた。
***
「ここまでこれば大丈夫か………」
? ?一誠が逃げ延びた先は公園であった。といっても、チェザーレと運良く出会えた方ではなく町外れの公園だ。周囲に人の気配はなく、チェザーレはpまた説明してくれるとのことだが、果たしてチェザーレはまず探し当てることはできるのだろうか。
「おーい、イッセー」
「ツェペリ先輩!生きてたんですね!」
「ふへっ、オレがカンタンに死ぬかっての!困ってるヤツは助ける!これ、ツェペリ家の家訓ね」
「
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