マブラヴ
0872話
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塞級が自由に動けるだけの空間的余裕を持つホールに俺が来るのを見計らっていたのか? あるいは偶然待ち伏せのような形になっただけなのか。
ともあれ、向こうの意図が偶然であれ戦略的なものであれ、俺のやるべきことは変わらない。
幸いここはホールの中で空間的な余裕がある。なら。
「ファントムッ!」
ヒュドラから全48基のファントムが放たれ、半数がビーム弾を発射しながらBETAの周囲を飛び回り、もう半分はビームソードを展開して真っ直ぐに突き進んで行く。
実弾兵器ならともかくBETAがビーム兵器を防げる筈もなく、放たれたビーム弾はまず真っ先にこっちへと向かって突っ込んできた突撃級の装甲殻を貫通して次に次に戦闘不能に陥らせていく。
更にBETAにとっては運が悪かったことに、ホールの床に転んだ突撃級の死体が邪魔になり要撃級の動きが鈍る。
その動きの鈍くなった要撃級へと向かって放たれるヒュドラの18門のビーム砲。
次々に死体を築き上げていく中で、まだ生き残ってこちらへと向かってくる突撃級に腹部拡散ビーム砲とエナジーウィングの刃状のエネルギーを掃射し、生き残りを仕留めていく。
こうして瞬く間に生き残りが数少ない要撃級と戦車級、背後にいる要塞級、そして1匹の母艦級へと向かって……再びビームの掃射を開始する。
ヒュドラ、腹部拡散ビーム砲、ファントム、エナジーウィング、ビームバルカン。
ハイヴ内の構造を崩さない攻撃の連射に、BETAの生き残りは何をするでも無く無慈悲なまでに撃破していき……
「これで仕上げだ!」
放たれたT.T.キャノンは、T-LINKシステムによって俺の思い通りの軌道を描きながら母艦級の口の中へと入っていき、そこで爆散。
次の瞬間には母艦級の胴体辺りが破砕し、その巨大な死体をホールの中へと晒すのだった。
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