暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0872話
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パー・ドリフトって奴か。
 無数に現れる戦車級が、続々とこちらへと向かって襲い掛かってくる。
 本来であれば戦術機の装甲ですら噛み砕く戦車級というのは、その小ささもあわせて非常に厄介な敵である。……戦術機であれば、という条件が付くが。

「この機体を戦術機と一緒にしてもらっちゃ……困るんだよ!」

 本来であれば戦車級の群れから距離を取るのが普通だろう。だが、俺はニーズヘッグを真っ直ぐに戦車級へと向かって突っ込ませる。
 ヒュドラから18本のビームサーベルを展開し、更にはエナジーウィングを羽ばたかせ……そして何よりもニーズヘッグを守るバリアの中でも最も外側にあるEフィールドを全開にしながらだ。
 すると何が起きるか。ある戦車級はEフィールドとドリフトの壁に挟まれて潰され、そのまますり下ろされていく。更にEフィールドの外側では、T-LINKシステムの操作により縦横無尽に振り回されているビームサーベルやエナジーウィングによって、近づいてきた戦車級のほぼ全てが消滅する。
 そのままスリーパー・ドリフトから出てきた戦車級の全てを駆逐するまでに掛かった時間はほんの3分程。それだけで200を超える戦車級の全てが肉片と化してドリフト内部に散らばっていた。

「これだけ戦車級を殺しても、撃墜数もPPも稼げないってのはちょっと意味不明だよな。バジュラなら普通に稼げたんだが……」

 まぁ、ここで愚痴を言っていてもしょうがない。とにかく今はこのドリフト内部を突き進み、メインホールに向かって反応炉を確保するだけだ。
 この鉄原ハイヴに関して言えば、所詮はこれからもっとフェイズの進んだハイヴを攻略する上での予行演習でしかない。今はとにかくこの世界の戦術機とは違う、俺達シャドウミラーならではのハイヴ攻略パターンを確立させなきゃな。
 そう判断し、戦車級の残骸をドリフト内部に放置したま、再びツイン・ドライブを起動させてハイヴの内部を進んでいく。
 その途中でも突撃級、要撃級、戦車級といったBETAとの戦闘を繰り広げるのだが、その殆どは数分と立たずに全滅させながらハイヴ内部を突き進む。
 さすがにシミュレーションのヴォールクデータと違って深いし、複雑だな。
 まぁ、ヴォールクデータにしても結局は最後まで攻略した訳じゃなく、最終的には全滅したんだから完璧じゃないのは当然なんだが。

「それでもシミュレーション通りなら、そろそろホール辺りに出てもいいと思うんだが……って、フラグかよ」

 ドリフトのジャンクション的な存在でもあるホール。本来のハイヴ攻略戦術であれば、BETAの待機所にも近いこのホールは避けて通るのが常道だ。だが……

「俺にとっては狩り場でしかないって……な!」

 ホールへと入った瞬間、腹部拡散ビーム砲、ヒュドラ全門の18
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