1巻
剣と神器×ラースとの契約
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で慣れなければならない。これからの鍛錬で慣れさせるためにな」
そう言う事で神器についての授業は終わろうとしていたが、ドライグから禁手化について話したので加えたのだった。神器の「禁手(バランス・ブレイカー)」または「禁手化(バランス・ブレイク)」とも言うが、神器の力を高めてある領域に至った者が発揮する力の形。基本的には元の力のスケールアップだが使い手の認識によって別物に「化ける」事もある。
「俺の場合は赤龍帝の鎧と言ってドラゴンの鎧を纏う事が出来る。ちなみに深雪もドラゴンがいるから、禁手化は可能だ」
「私の場合は神器無しではありますが、ティアとの契約により禁手化する事が可能となります。その時は蒼い鎧姿となりますが、お兄様は赤い鎧姿ですね」
あとは、仲間の一人である二天龍の片割れから力をもらっている事も言った。ここにはいないが、相手の力を半減する力と半減した力を自分の力の糧となる事もな。と言う事で俺達の特別授業はお終いとなり、日曜日は個人での休み方となってから次の日の学校に行ったが四時限目の最中に、教室を抜け出した俺だった。ちなみに澪の力は相変わらず未覚醒ではあるが、重力系を使おうとしても発動しないままだ。屋上に上がると先客がいた事に気付いた一真。
「おいおい、何でここに一真っちがいるんだよ?」
「それはこっちの台詞だ、それにしてもよく生きていたな。俺が剣で倒したと思ったのによ」
そう言ったら、真夏の屋上が冷たい静寂が訪れる。
「・・・・何の話だ?」
「シラを切るのなら、もう少し魔族のオーラを隠した方がいいぞ?お前があの時倒したはずのラースだと言う証明になる。それにだ、あの時の聖なるオーラが発信器となって俺の端末に反応しているぞ」
端末を見せると反応有りという事で音が鳴っていたので、大きく嘆息すると諦めたように頭をかく。
「あーあ、上手く誤魔化せると思っていたんだがな。・・・・何時気付いた?」
「最初は俺の剣でお前の障壁を一度で破った辺りからかな?ここでの戦闘で破った時に焦り顔をしていたが、俺には良い眼を持っていてな。仮面で表情が見えてないとでも思っていたようだが、心眼という全てを見通す目を持つ俺だからかもしれねえ。あとは滝川の気配がラースの時に似ていたからな」
そう言ってから、俺の目が黒目から金色の目となる。オーラからどんな使い手なのかも分かる目を持つ俺なら、どこにどんな敵がいたとしても索敵や探査可能だと付け加えてな。任務失敗の処罰恐れて一矢向こうとしても無駄に終わる。
「さすが剣術使いだと言いたい所だが、一真っちは何者だ。魔族でもなければ勇者の一族でもなさそうだな、公園の続きをしたとしても勝ち目はなさそうだ」
「そうだなー、俺と協定結ぶ気あるならお前だけ正体明かしても構
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