1部
31話
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。その後の貴女の対応もね」
……どうやら私はネジの事を過小評価していたようだな。私の予想より随分と成長している上に、正確な思考と判断力も見についてきている。
いやはや、結構なことじゃないか。
「それと、ヒジリ様。予備の面です」
「ああ、ありがとう」
ネジは巻物からサスケに壊された面と同じものを出現させて、その兎の面を私に差し出した。
やはり、これがないとどうにも落ち着かんな。顔を晒すのが嫌というのではなく、長年つけてきた物がないというのは落ち着かんのだ。
「あのさ、色々話してるところ悪いんだけどさ」
テンテンが私の前に割り込んできた。どうにも妙な笑みを浮かべているが……どうしたんだ?
「これ、なーんだ」
……天と地の巻物、二人で揃えたのか!?
「驚いたな……隙を突いたのかは知らんが二対三で勝ったのか」
「違います、テンテン一人で一つの班を叩き潰したんですよ」
「そーいうこと。どう、やるもんでしょ?」
「まさか、君はあれを使いこなしたのか?」
「あの忍具って私に合ってたみたいで結構直ぐに馴染んだよ。それに前の無差別攻撃と違って随分と落ち着いた感じの忍具だったし、いい忍具だと思うよ」
「「いや、それはない」」
私とネジは声を揃えて否定した。私の作った通りの使い方を彼女がしたというのならばその戦いは極めて一方的な物だっただろうし、ネジの反応から察するに事実そうだったのだろう。
「で、サスケ君。どうする?」
「何がだ」
「君達の狙ってる巻物、ここにあるけど?」
彼女は少々意地の悪そうな笑みをサスケに向けて、彼の前に二本の巻物を晒して見せる。
「俺はそこまで恥知らずじゃないし、こんな状態で勝てるとも思ってない……なによりヒジリが驚くような技術を持った、あんたに無策に突っ込む程馬鹿じゃない」
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