第五章
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第五章
「このまま戦うぞ」
「了解です、格闘戦で」
「それで」
こうしてだった。ポーランド隊はメッサーシュミット110を撃墜していくのだった。戦闘機達はフランス隊とポーランド隊が受け持った。
そしてだ。爆撃機達はだ。
まずはスツーカだった。電撃戦で暴れ回ったあの急降下爆撃機だ。その彼等には。
デンマーク隊とノルウェー隊だった。彼等が向かう。その戦いは。
彼等の圧勝だった。スツーカを次々と撃墜していく。戦闘機が来ると鈍足で逃げ回り撃墜されるだけの彼等を見てだ。デンマーク隊もノルウェー隊も言うのだった。
「おいおい、あのスツーカがか」
「こうまで簡単にやられるっていうのか」
「速度は遅いしな」
「運動性能も悪いし」
それが為だった。スツーカはだ。
まさに動く的だった。戦闘機の前にはだ。
デンマーク隊にもノルウェー隊も隊長がいる。その彼等が部下達に話す。
「あれだな。戦闘機の護衛がない爆撃機なんてな」
「こんなものなんだよ」
こう話すのだった。
「爆撃機は爆撃するのが仕事だからな」
「空で戦うのは仕事じゃない」
「だからこうしてな」
「簡単に撃墜できるんだよ」
「あれだけ暴れ回ったスツーカもですか」
「そうだったんですね」
部下達は唖然とした口調で話す。そのスツーカ達を今も撃墜しながらだ。撃墜されたスツーカは火達磨になってパラシュートを出してからだ。空中で爆発していっている。
「空と空の戦いじゃ」
「何てことはないですか」
「そういうことだ。いいな」
「それじゃあ。スツーカを片っ端から撃墜していくぞ」
彼等のその言葉にだ。部下達もだ。
意気を上げてだ。こう答えるのだった。
「よし、やります!」
「憎たらしいスツーカ、撃墜していきます!」
こうしてだった。スツーカ達も撃墜されていく。残るはだ。
ハインケルだった。ドイツ軍の大型の爆撃機だ。両翼にプロペラがある。その巨体で空からだ。大量の爆弾を落としていくのである。
その彼等に向かうのはオランダ隊とベルギー隊だった。
彼等はだ。その爆撃機達にだ。
下から襲い掛かる。そこは。
「ハインケルは銃座があるな」
「そうだな」
「はい、上と後ろに」
「あります」
部下達がそれぞれの隊長に答える。
「だから厄介なんですよ」
「攻撃するのにやり返されますから」
「そうだな。しかしだ」
「下にはそれがない」
確かにだ。下にはなかった。下、即ち機体の腹部に銃座がある爆撃機は少ない。アメリカの重爆撃機位である。四発のエンジンのだ。
「だからだ。下から狙う」
「そうするんだ」
「成程、それならですね」
「やれますね」
「そういうことだ。これならやれる」
「絶対にだ」
こうオランダ隊の隊
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