旧校舎のディアボロス
一章
第八話 みんな救います
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
しなさい。それじゃあこっちも始めましょうか」
アーシアを床に寝かせ、アーシアの指に聖母の微笑みを嵌めた。
「あ、そう言えば忘れてた。レイナーレ両手出せ」
「は、はい…」
レイナーレは大人しく指を出してくれた。こうしていれば少しは可愛いんだがな……
「回復」
俺は斬り落とした指を当てレイナーレの指を元に戻した。ついでに体中の傷も治しておいた。
「ま、俺の奴隷になるんだからな特別だ。そこでじっとしてろよ」
俺はそう言って部長の下へ戻った。
部長の下に戻ると、アーシアの体の上にチェスの僧侶の駒が置いてあった。
「部長この駒僧侶の駒っすよね」
「うふふ、その通りですわサトシ君」
いつの間にか朱乃さんも戻っていた。
「僧侶の力は味方の悪魔のサポート。この子の回復能力は僧侶として使えるわ」
「分かりました。お願いします」
こうしてアーシアの転生悪魔の儀式が始まった。
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。
汝、アーシア・アルジェントよ
今再びこの地に魂を帰還せしも
我が、下僕悪魔となれ
汝、我が相互にして新たな生に歓喜せよ」
僧侶の駒がスーウっとアーシアの体に溶け込んでいった。
そしてドクンという心臓が動き出す音が聞こえた。(多分俺だけに)するとアーシアが目を覚まし起き上がった。
「部長…」
「私は貴方が頼み込んだ精神と彼女の悪魔すら回復させる力が欲しかっただけ。あとは貴方が守ってあげなさい。人生の先輩として、先輩悪魔として」
「サトシさん、私…」
俺はアーシアを抱きしめた。嬉しく涙しながら抱きしめた。
「後で全部説明してやるから、だから一緒に帰ろうアーシア」
こうして俺の、俺たちの長い夜が終わり、そして俺に新しい後輩が出来ました。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ