旧校舎のディアボロス
一章
第八話 みんな救います
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あります」
「何かしら」
「こいつを許す許さないは俺たちでは決められません。俺はこいつに騙されましたが、俺は殺されるのが分かっててこいつと付き合っていました。ですから今回の一番の被害者、アーシアに決めさせたいんです」
「でも、当の本人は亡くなってるのよ。どうするつもり」
「その通りです。ですからお願いします悪魔の駒でアーシアを転生してください。今の俺の技術では現在のアーシアの魂の状態では蘇生は出来ません。だから、お願いします」
俺は部長に土下座をして頼んだ。俺は神様だから贔屓は出来ない。でも、あの子は死んではならない人間だ、この世界のためにも。だからこれは贔屓ではない。
「仕方ないわね。下僕にここまで頼まれたら断るわけにもいかないわ。それに私も彼女の力には興味があるもの」
「部長ありがとうございます」
「でも、あの堕天使さんはどうするの?」
「はい、取り敢えずいろいろ聞きたいことがあるので尋問のために少し抑止力でも懸け様かと。悪いけど小猫ちゃんレイナーレが動かないように羽交い絞めにしといて」
「わ、分かりました」
小猫ちゃんは俺の指示通りレイナーレの後ろから腕を回し掴んでおいてくれた。
俺はその間に注射器と受け皿、そして文字が書かれた三つの石を用意した。俺は自分の腕から注射器で適量抜き取り受け皿に移し、レイナーレの肌に印を書いた。
「血と骨と網 袋と管と皮
一の一 二の一 混濁の糸
正を実 反を虚 合を観に
強印 死痛の隷属!」
俺は詠唱しながら残りの血を半円状にゆっくりと垂らし、詠唱が終わると同時に印に手を当てた。するとレイナーレと俺の足もとには魔方陣が浮かび、印から体全体に管の様な線が浮かび魔方陣が消えると線は消えた。
「サトシ今のは一体?」
「部長、俺を叩いてみて下さい」
「え?え、ええ分かったわ」
パチン!
「「痛て(痛い)」」
そう言って部長は遠慮せずに俺を叩いてくれた。そしてレイナーレも痛がった、それを見てみんな驚いた。それから俺はレイナーレの顔や鼻、耳などを抓ったり叩いたりした。
「とまあこんな感じで痛覚共有ただし一方的だけどな。主人つまり俺が肉体に受けた痛みを使い魔つまりレイナーレにそのまま伝え、主人が死ねば使い魔も死ぬ。シンプルでそれ故に強固な呪いだ。その名も死痛の隷属の呪い、まあ俺の場合どんなに俺を殺してもすぐに生き返るから結局死ぬのは使い魔だけだから±0ってわけだ」
「サトシそれって」
「はい、みんなが研究しているオカルトと呼ばれるジャンルの魔法です。こいつのことは俺に任せて下さい、ちゃんと聞くことは聞いておくんで」
「分かったわ、好きに
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