旧校舎のディアボロス
一章
第八話 みんな救います
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は俺に任せてゆっくり寝てろ」
だがアーシアは喋るのを止めなかった。
「私、悟志さんがお友達で良かったです…遊んだりはできませんでしたがそれでも私は…」
「何言ってるんだよ、これからいっぱいいろんなとこ行っていろんな物食べよう。遊園地に動物園、カラオケにボーリング…他には、そうだ俺の家族も紹介しなくちゃな。少し変わったやつだがアーシアとならすぐに仲良くなれるよ。それに俺のダチも紹介しなくちゃな、松田に元浜こいつらかなりの変態野郎だけどアーシアと仲良くしてくれるだろうし、それに匙にも紹介して学校の案内もさせなくちゃな、そんでもってみんなでワイワイ騒ごうぜ馬鹿みたいにさ…だから…だから…」
「サトシさんと同じ学校に行けたらどんなに…」
「行こう、いや行くんだよ…俺から部長もしくは生徒会長に進言してやるからさ…だからもう喋らないでくれ…」
アーシアは俺の頬にそっと手を添えてくれた。
「私のために泣いてくれるんですか?私それだけで…ありがとう…」
アーシアはその一言を残し手がばたりと俺の頬から離れた。
アーシアは涙を流しながら嬉しそうな顔で言った。そしてアーシアの肉体から魂が完全に向けていくのが分かった。これではもう俺の力ではどうする事も出来ない。
だけどそれを認めたくなくて、でも認めるしかなくて、俺はそんな矛盾をずっと思い泣いた。泣くしかなかった。そして恨むしかなかった自らの不甲斐無さを、自らの傲慢さを…
「なんでだよ…なんで俺はいつもこうなるんだよ!いつもいつも俺は大事な人を失う…どんなに力をつけて強くなっても、どんなに知識をつけても、どんなにメンタルを鍛えても…こんなことにならないために力を手に入れたのに…これじゃあ意味がねえだろうが!なあこの世界の神様よ居るんだろ?居るなら返事くらいしろよ!この子はなぜ死ななきゃならなかった?なぜこの子がこんな目に合わなきゃならなかった!俺の所為か?俺がこんな力を持ってるからか?…俺の手がこんなにも血で汚れてるからいけないのか…俺みたいなのが友達になったのがいけないのか?どうなんだよ答えてくれよ!」
「悪魔が教会で懺悔とか止めてよね」
「レイナーレ!」
〜sidout〜
アーシアを寝かせた椅子の隣にはいつの間にかレイナーレが座っていた。
そして悟志に左腕を見せてきた。
「ねえこれ見てえさっきここに来る途中であの剣士の子にやられちゃったの〜でも」
そういうとレイナーレは右手をかざすと左腕の傷が治っていった。
「素敵でしょ、どんな傷でも治ってしまう。神の加護を失った私たち堕天使にとって最高の贈り物だわ。これで私の堕天使としての地位も盤石、ああ、偉大なるアザゼル様シェムハザ様の力になれる」
「知ったことかよ」
余韻に浸っているレイナーレを悟志は
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