旧校舎のディアボロス
一章
第八話 みんな救います
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セイクリッド・ギア》を返しやがれ!」
俺はレイナーレを睨みながらそう言った。だが、レイナーレは笑っていた。
「だからあんたは何様のつもりよ。でもまあ安心しなさい、二人仲良く殺してあげるから」
「サトシ君、ここじゃあ不利だ!一旦下がろう?」
「そうだな、Blowup転移leg…」
レイナーレは光の槍を掲げ俺を刺そうとした。だが、俺は魂解放を足に溜め、アーシアを抱え出入り口まで一直線に掛けた。
「木場?小猫ちゃん?速く?」
「先に言ってくれ悟志君、僕たちが殿を務める!」
「速く行って下さいサトシ先輩」
「二人とも…分かった、死ぬんじゃないぞお前ら?」
俺は後のことは二人に任せ祭儀場を後にした。二人が死なないと信じて……
◇――――――――――◇
地上に上がると俺はアーシアを椅子に寝かした。
「イグニ?早くアーシアの解析を!この子は死なせちゃいけない!」
『了解ですマスター』
「アーシア、もう少し待ってろよ、すぐに助けてやるからな」
そう言うとアーシアはただにっこりと笑った。
そしてイグニの解析はすぐに終わった。
『マスター解析終了しました。解析結果はアーシアさんの蘇生は不可能です』
イグニからの報告は最悪なものだった。
「おい駄石、てめえいい加減なことを言うなよ…俺の力でアーシアが助けられないわけがないだろうが!あんまり出鱈目なこと言ってるとぶっ壊すぞ!」
俺は激昂しイグニを握り締めた。だがイグニは淡々と話した。
『アーシアさんから魂がほとんど感じられません。アーシアさんが持っていた神器、聖母の微笑みが魂と約8割がた同化していたと思います。つまり、マスターが持っている魔章石と神器はほとんど同じものと考えられつまり…』
「聖母の微笑みをあいつから取り戻してアーシアに移植する!」
『ですが、そう簡単なことではありません。もしアーシアさん自身が間に合わなかったらもう私たちの力では…』
そう、俺の力なら何でもできる。それがたとえ死んだ者だとしても…けれどもそれにはいくつかのルールがある。
ルールその1、死者自身の魂が無事だということ。
ルールその2、死者の魂がまだこの世に漂っていること。
ルールその3、死者の魂自体にまだ寿命が残っていることなど…
だがアーシアはそのすべてが絶望的であった。
このルールが満たせなければ俺は誰も蘇らせる事は出来ない。
「サトシ…さん…」
「アーシア!喋らなくて良いから後のこと
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