暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0871話
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…いや、あそこか。
 レーザーを放たれつつもそれを回避、あるいはファントムを使って反射しながらハイヴの方へと近づいていくと、やがてBETAが大量に出てきている場所を発見する。他にもゲートはあるのだろうが、幸いここはまだ誰も見つけていないらしく、続々とBETAが出てきている。
 ハイヴの中に突入するだけなら、既に他の連中が見つけているゲートから中に突入すればいい。だが、今回の俺達の目標はハイヴ内にいるBETAを殲滅させつつ反応炉を確保する事だ。それを思えば、まだ誰も手を付けていないゲートから中に入った方がいい。
 そう判断し、中へと突入しようとしたその時……

『あら、先を越されたわね』

 不意にそんな通信が入ってくる。
 声の主はレモンであり、その乗機であるヴァイスセイヴァーの隣にはスレイの乗っているシャドウの姿もある。

「悪いな、早い者勝ちだ。ここは俺が取らせて貰う……ぞ!」

 その声と共に、ゲートから出てきている無数のBETAへと向けてヒュドラ後方に内蔵されているメガ・バスターキャノンを放つ。
 強力なビームがBETAを一掃し、爆煙が晴れた後には突撃級の装甲殻や要撃級の前腕といったBETAの中でも強力極まりない場所すら残っていない。文字通りの意味で消滅している。

『……しょうがないわね、じゃあここは譲るわ。アクセル。また中でね』
『アクセルには言うまでもないだろうが、気をつけろよ。私達と違ってアクセルは1機なんだから』
「ああ、そっちもな。また中で会おう。あまり遅すぎると俺が先にメインホールに到着するぞ?」

 そう告げ、小さく笑みを浮かべた2人と別れる。
 そのままニーズヘッグを操りながら、一時的に敵の姿が消えたゲートの中へと突っ込んでいく。
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