マブラヴ
0871話
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ザリアの返事。
今までなら無人機のコントロールや量産型Wへの指示はシロガネで受け持っていたんだが、今回は移動要塞のニヴルヘイムがいる以上、そっちでやって貰っている。
「実働班に関しては、この前のシミュレーション時に決めた組み分けに従ってゲートからハイヴ内に突入。こちらも遭遇したBETAを殲滅しながら進んで反応炉まで向かう。既に分かっていると思うが、強力な攻撃はドリフトその物を貫通して仲間に被害を与える可能性がある。威力の低い武器か増設された武器、あるい近接戦闘用の武器を使うように」
『了解』
実働班の各種メンバーからの返事に頷く。
もっとも、近づかれると取りこぼしが出やすいから、出来れば遠距離で片付けるのが一番なんだよな。この辺に関してはシャドウミラーの対BETA戦はアメリカと通じる物がある。
チラリと周囲を確認すると、さすがにハイヴのすぐ近くに俺達の姿があることに気が付いたのだろう。近くにあるゲートからBETAが姿を現してはこちらへと向かって来ているのが見える。
それを見ながら、慌てる気持ちが浮かび上がってくる様子が無いままに口を開く。
「そして、最後にシロガネ。基本的に役割としてはニヴルヘイムと同様だ。だが、ニヴルヘイムとは違ってシロガネの武器は自由に使っても構わない。ただ、当然の如く味方に被害を与えるような真似はしないように。……さて、じゃあまずは早速の初仕事だ。ハイヴに生えているあのモニュメント……あれを消滅させてやれ」
ニーズヘッグのモニタに、50m程の大きさのモニュメントが映る。ハイヴ成長の指標の1つでもあるその構造物は、俺達の様子など歯牙にも掛けぬといった様子でそびえ立っている。
『ええ、分かったわ。……標的、ハイヴ直上のモニュメント。グラビティ・バスター……撃てぇっ!』
その言葉と共に、シロガネのブラックホールエンジンが最大駆動し、同時に艦首モジュールに内蔵されたネオ・グランゾンの胸部パーツに重力波が集まり……次の瞬間、収束された重力波砲が放たれ、漆黒の砲撃は真っ直ぐに進み……高さ50mを誇るモニュメントを貫通し、爆散し、消滅させた。
ハイヴの象徴ともいえるモニュメントの消滅。これはマブラヴ世界の住人にとっては色々な意味で大きかったのだろう。シロガネと繋がっている映像モニタからは観戦武官達が上げる喜びに満ちた雄叫びが聞こえてくる。
ブリッジから少し離れた場所にいる観戦武官達でこれなんだから、遠くでこちらの様子を窺っているアメリカ海軍や国連海軍、あるいはシロガネから映像を中継されている各国でも似たようなものだろう。
『モニュメントの完全消滅を確認。いいわよ、アクセル』
「よし、全機行動に移れ。ハイヴ周辺で戦う者達は光線級、重光線級を最優先に撃破するように。次点が要塞級、
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