暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
1巻
対白仮面ラース戦
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そうするだけ」

さらりと柚希は言い放つが、それは技タイプの中でも限られた者だけが出来る芸当。俺との別れで五年の間だけ、力を身に着けたという事だろうな。どこに居るか分からない俺と一緒に走れるくらいだと思うが、五年前は分身体だったから力も相当手加減してたと思う。

「・・・・勇者の一族を舐めないで」

柚希は再び前に出てから、霊刀を鞘にしまってから神速で抜く。鞘走りを利用して生じる居合いの斬れ味は、通常の斬撃より数倍。一撃で相手の障壁を断ち切り、それだけでは終わらずに居合いと斬撃を組み合わせて柚希は攻撃を連ならせてゆく。大きく背後に跳んでから、まるで遊ぶような感じの台詞を言ったら掌をかざすと同時に黒い闇が走った。咄嗟に柚希は横へ跳んだが、着地体勢を考えない反射的な動きであった。直後に轟音と共に大地が震動を起こし、地面を転がった柚希と観客だった俺らが見るとさっきまでいた場所に雑木林の地面がごっそり抉られていた。

「へえ、あれを避けるんだ・・・・だったらこれならどうかな?」

感心したようにラースは言うと周囲に無数の黒い光球が出現した。あれだけの数を回避や防御するのは不可能と咄嗟の判断をした柚希だったが、俺を忘れないでもらいたいな。

「柚希、バトンタッチだ!」

いつの間にかいた俺により、手で障壁を張ってから全ての光球を防いでみたのだった。爆発の轟音の中で、さっきまでいた柚希が深雪側に転移させたのだった。爆発後に見たのは、掌を向けていた無傷の一真と闇の光球を集め出して大きくさせていく白仮面。

「へえー、さっきのを無傷で防ぐとはね。だけどこれなら防げないだろう・・・・」

「確かにな、だが俺もこのまま退く訳がないんでね」

そう言いながら、いつの間にか赤い籠手をしていた左手に剣を空間から取りだす一真だった。一騎打ちは、双方の力が上がると同時に一真側には聞いた事のない音が響き渡るのだった。

『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!』

「それは一体何なのかな?その籠手は」

「お前には分からないだろうさ、これはただの籠手と剣ではない事をな」

そんで白仮面は黒い光球を集めていったので、そのまま俺に向けていくと同時に赤龍帝の籠手を解放したと同時に身体能力がアップしたのを確認すると巨大な闇の光球に向けて剣を当てたのだった。それはあり得ないと思った柚希と澪に万理亜だったが、一刀両断して見せたのだった。両断した直後に白仮面の間合いに入った一真は、剣で白仮面の障壁ごと斬り捨てたのだった。

「い、今のは一体何が起こったの?」

「澪の質問に答えると、巨大な光球を斬り落とした後に即座に奴の間合いに入って障壁ごと斬り捨てたところさ。だがこれくらいじゃ倒れないだろう・・・・ラース」


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