芸術を持っている者
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・・・そう言えば、たまに印結ぶ順番間違えたりしてたよな・・・
「そうか・・・穢土転生は無理かー・・・良い案だと思ったんだけどな」
「でもイタチに聞き出すってのは良いかもしれませんよ
割と・・・巫子に友好的なんだろ?なぁ?」
「・・・割と、友好的かな
あの天然信徒に何故パルコが邪神となったか聞き出す
先生も当面の目的はこれでいい?」
「私が言いだしたことだ、文句なんてないさ
・・・天然信徒?」
「・・・あ、なんかそう言わなきゃならないような気がして・・・」
自分でもどうしてかは分からない
そう、いえば・・・六歳の誕生日のこと、思い出さなきゃな・・・
六歳以前のことは、ちょこちょこ思い出してきている
誕生日が思い出せない
たまに、炎とクナイらしき影が脳裏に浮かぶ
「・・・パルコ」
声に出して、呼んでみる
久しく名前を呼ぶことはなかった
ズキズキと頭痛が襲うけれど、腹部の熱が身を弱らせるけれど
呼べば、何か応えてくれないかと、我ながら都合のいい考えを哂ってしまう
・・・応えて、くれるわけがない
さらに激しく襲う頭痛に耐えきれず、思わず座り込んだ
◇
「?????????????痛っ」
小さなうめき声を上げ、座り込んだ少年僧に駆け寄る若い忍
「どうしたのソラ君、また頭痛?」
水を持ってこようかと、声をかける忍の手を振り払い、少年僧はただ頭を抱える
「うぅ・・・何か、頭と腹がいてぇ・・・熱い・・・」
困ったなぁと呟く忍
医務室にでも運ぼうと少年僧の体に触れた瞬間???
殺意を感じて振り返ってみれば、そこには
「???ここで共鳴とは・・・
巫子もこの寺にいるんだな」
橙の渦巻いた仮面をつけた男が一人、月夜を背に見下ろしていた
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穢土転生って便利だよね!使えれば
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