暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第五十話 ナノモンとの邂逅
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たデータなんだ…」
アリサ「…本当に不思議よね。感覚は向こうとは全く変わらないのに今はデータなんだし」
大輔「俺達だって最初は混乱したよ。とにかくメールの差出人を助けることが先だな。次はどこに行くんだ?」
頷いたすずかがプログラムを実行すると、行き止まりだった通路の奥が消え、出口から光が射し込んだ。
すずか「今のプログラムで空間を繋ぎました。この外に差出人がいるはずです」
通路の出口は、巨大なスフィンクスの口と繋がっていた。
広く見晴らしのいい視界の中に、逆さのピラミッドが建っている。
出口からそっと顔を出し、ルカで辺りを見回すと、モノクロモンに牽かれたトレーラーが音楽を鳴らしながら走ってきた。
ルカ「…エテモン」
アリサ「なんですって…!?」
エテモンはトレーラーから飛び降りると、見るからに危うい均衡の逆さピラミッドの中に入っていった。
これではうかつに近づけない……。
仕方なく子供達は、スフィンクスの口の奥、空間の向こうで野営することに決めた。






























すずか「ふう…」
賢「どうしたのすずか?」
溜め息を吐くすずかに賢が隣に腰掛けながら尋ねる。
すずか「賢さん…何か皆に申し訳ないと思って…」
賢「何が?」
すずか「だって結局、私の紋章のためにメールをくれた人を助けに行くんですよね?…私、皆に迷惑かけてる」
賢「そんなことないよすずか…」
すずかの手に自分の手を重ねながら言う。
賢「もし、君の紋章が先に見つかってたら、そんな風に悩んだりした?」
すずか「あ……きっと、考えもしなかった……」
賢「君は優し過ぎる。でもそこが君の魅力なのかもね」
すずか「っ…!!」
賢の言葉にすずかは顔を真っ赤にしてうなだれてしまう。
賢「明日は君の紋章を手に入れてメールの差出人を救い出そう。心配しなくても君は僕が守るよ」
すずか「賢さん…」
顔を赤くして、賢を見つめるすずか。
そこに。
はやて「賢兄〜」
はやてが後ろから賢に抱き着いてきた。
賢「はやて?」
はやて「すずかちゃんばっかりずるいやんか、私は守ってくれへんの?」
賢「大丈夫、はやても僕が絶対に守るよ。約束する」
はやての柔らかい髪を撫でながら言う賢にはやての顔は自然と笑顔になる。
はやて「ありがと賢兄」
こうして大輔達の夜は過ぎていく。






























すずか「ピラミッドには、普通は見えない隠し通路があるそうなの」
すずかがキーボードを叩くと、外から見えていたままの逆三角形のピラミッドの図に加えて、砂に埋もれながら上下対称に砂
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