暁 〜小説投稿サイト〜
黒猫が撃つ!
四弾 好奇心猫を殺す? 黒猫はミルクを好む?
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かしら?
苦さはあまりないはずよ。
それにそんなに熱くないわよ?
苦さもちょうどいいし……苦いならカンナを入れたら?」

アリアの言葉に釈然としない俺は首を傾げつつも出されたコーヒーを飲むがやはりカップは火傷しそうになるくらい熱く、味も苦さしか感じられなかった。
ふと、アリアの隣にいる少女に目を向けると俺と目があった少女は気まずそうに顔を背けた。
顔を背けた時に小さな声で「ざまあみろ!」とか呟いていたが……まさかな。
色々突っ込みたかったが、騒いでアリアの怒らせたらミルクを飲む前に風穴を開けられかねない。
そう思った俺は聞こえなかったふりをして話題を変え、アリアにカンナとは何かを聞いてみた。

「カンナ?」

「砂糖の種類よ!
キビ糖も知らないの?
エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオにはカンナがあうわ」

アリアのお勧めの通りにカンナを入れてみると先ほどとは違い、苦味が和らいで香りが引き立った。
熱さは猫舌だから冷ましながら飲んだけどな。

「うーん、やっぱりコーヒーよりミルクの方がいいな。
おい、アリア。美味いミルクくれ」

「もう、わかったわよ。
あかり。例のアレ持って来て!」

アリアが少女に指示を出すと少女は台所から小さな器を持って来た。
中にはミルクが入っていたがその量はかなり少なかった。

「おい、アリア。
何だ、このちょっとしか入ってない液体は?」

「何って、約束通り世界一のミルクよ」

「こんなちょっとしかないのかよ……」

「仕方ないでしょ!
希少品で1?で24ユーロもするのよ!
それにこのミルクは栄養価が非常に高いから1日の摂取量も60o?くらいでいいのよ」

「ふーん、まあ、いいや」

ちょっと量が足りないが希少なミルクにはかわらないしな。
そう思い容器を手に取り一口口に含んだ。
口に含んだ瞬間、まるでヨーグルトのような味わいがした。

「おっ、これは……」

今まで体験した事がないくらいの、不思議な味わいが口の中に広がった。

「う、う……」

「う?」

「大丈夫ですか?」

「美味えぇぇぇーーー??」

アリアが勧めるだけあって、そのミルクの味は今まで飲んだミルクを凌駕するほどの味わいをしていた。

「こんな美味いミルク飲んだの初めてだぜー??
おい、アリア。何処で売ってるんだ」

「そ、そう。喜んでくれるのなら良かったわ。
トレインに出したこのミルクはヨーロッパでは割と有名よ。取れる時期が限られているからあまり流通はしていないけど日本でも愛好家はいるわよ。
今日のは北イタリアから取り寄せたものよ」

「取れる時期が限られている?
ただのミルクがか?」

ミルクが何でそこまで重宝されているのか疑
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