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黒猫が撃つ!
四弾 好奇心猫を殺す? 黒猫はミルクを好む?
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度にその胸元から神秘が見えそうになり……っ何見ようとしてんだ、俺は??

「バカ、止めろー??」

「なんすかー暑いからちょっと脱ぐ(・・)だけっスよ?」

サヤはシュルッと浴衣の帯に手をかけた。

「バカ止めろー、脱ぐな??」

脱がせるか!
と俺はサヤの手を抑えた。

「嫌だっスー!脱ぐっスよー」

しかし、酔ってるとはいえ、サヤも長年武偵をやってきただけあり俺の腕を掴んで足を払い、俺を背負いそのまま地面に投げやがった。

「痛っ??」

俺が倒れている合間にもサヤの暴走は止まらず……。
シュルッ、シュルッりと布が擦れる音が
聞こえた。


「だから脱ぐんじゃねえええぇぇぇ??」

「暑いのが悪いっス……浴衣はやっぱり脱ぎ易くていいっスねー」

「脱ぐなー!お前酒飲んだな」

「酒?飲んでないっスよ?
スヴェン先生がトイレに行った間にジュースなら注文したっスけど……」

「なんて言うジュースだ?」

「んー?確か……カシス・オレンジっていう奴っス……」

「それは酒だろうがあぁぁぁ??」

その後、俺はサヤを背負い女子寮に行った。まあ、実際には背負うというより抱きついたサヤを引きずったという方が正しいけどな。管理人さんに事情を話しサヤを預けようとしたが……何故かニコニコ顔の管理人さんは首を横に振り、管理人さんにサヤの部屋の鍵まで手渡された。
エレベーターに乗る直前に管理人さんから「あまりお姉さんに激しくしちゃ駄目よ♪」とか言われたが……何を言ってるんだここの管理人は?

サヤの携帯からアリアに電話するとアリアから「しょうがないわね。じゃあサヤも連れて来なさい。
あんたとサヤを二人にさせるわけにもいかないし」というありがたいお言葉をいただいたのでサヤを引きずってそのままアリアの部屋に向かった。

アリアの部屋の前に着いた。呼鈴を鳴らしてしばらくすると玄関の扉が開き中からアリアが出てきた。

「遅い」

ギロリとその赤い(カメリアの)瞳を細めて如何にも、不機嫌よ! といった表情で俺を睨むアリア。

「悪い。
見ての通りサヤがこんな状態だからな」

背に背負ったサヤは、モゾモゾと動きながら「むにゃ……ミルク大臣に私はなる!」と意味がわからない言葉を口にしている。

「……あんた、サヤに何をしたの?」

呆れ顔をしながら俺がサヤに何かしたという前提でアリアが聞いてきた。

「俺は何もしてねえよ!
むしろ俺は被害者だ」

「むにゃ……あ、駄目、トレイン君。そこ、そこは駄目っスよー。あ、あー……すー、むにゃ……」

そう口にした直後、寝ていたはずのサヤがガバッと起き出し、突然喚いた。
よりにもよって、アリアが目の前にいる、この最悪
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