四弾 好奇心猫を殺す? 黒猫はミルクを好む?
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ウソよ!あんたの入学試験の成績、Sランクだった!」
アリアはすかさず反論した。
その表情は何かを確信しているかのような、そんな顔をしている。
ってキンジの奴、Sランクなのかよ??
アリアクラスの奴がこんな身近にもいたなんてな。
キンジの顔を見てみると、「そうきたか」といってるような顔をしていた。
「つまりはあれは偶然じゃなかったって事よ!あたしの直感に狂いは無いわ!」
アリアは自信満々に告げた。
直感に狂いは無い、か。
その通りだな。
本来なら、「直感なんて信じられねえ!」と笑ってやりたいところだがその直感の恐ろしさをさっきの戦いで見せられたからな。だからアリアの直感は信じられる。
「と、とにかく……今はムリだ!出てけ!」
「今は?って事は何か条件でもあるの?言ってみなさいよ。協力してあげるから」
そうアリアが言った途端、キンジの顔は______かあああっ、と真っ赤に染まった。
何だ?
今の発言の何処かに、顔を赤くするようなところはあったか?
首を傾げる俺とは対照的にアリアは______
「教えなさい!その方法!ドレイにあげる賄い代わりに、手伝ってあげるわ!」
「……!」
そんな発言をしてキンジをさらに動揺させていた。
何でキンジが動揺してるのかはわからねえがもう止めてやれ、アリア。
「なんでもしてあげるから!教えて……教えなさいよ、キンジ……!」
キンジにずずいっ!と詰め寄るアリア。
詰め寄られたキンジはアリアを______
「______!」
ドン!と押しのけてソファから立ち上がった。
「……一回だけだぞ」
「一回だけ?」
アリアが聞き返すと______
「戻ってやるよ______強襲科に。ただし、組んでやるのは一回だけだ。戻ってから最初に起きた事件を、一件だけ、お前と一緒に解決してやる。それが条件だ」
キンジはそう言い放った。
「……」
「一回だけ?
なあ、キンジ……手を抜いたりしないよな?」
何となくキンジが手抜きする、そう感じた俺はキンジに言っていた。
「ッ??
……し、しねえ……よ」
オイオイ……動揺しまくってんぞ、キンジ。
「キンジ、あんたまさか……」
疑いの眼差しでキンジを見るアリア。
キンジは動揺しながらも俺を見て「黙れ!」と短縮マバタキ信号を送ってから続けてアリアにいい放った。
瞬き信号の基礎をここ数日、キンジやスヴェンから教わっていたから解読出来たが……キンジよ、こんなの直接口で言えよ。
「あー、もう、わかったよ。
戻って
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