暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
1巻
五年前の出来事
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俺らが帰った後の事だったが、どうやら澪と万理亜は深雪が語った五年前の事故についてを詳しく知りたいと言ってきた。だがあの時の俺は分身体の俺であり、この世界を来た時には記憶媒体として残っているので話すより見た方が早いと思った俺は夕食後にリビングに集合した。

「これから見るのは、当時勇者の一族にいた俺の分身体である東城刃更の記憶をこれに残した事だ」

「私が話したのはあくまで一部ですからね、全てを見るのはお兄様の許可がないと見れないのよ」

「全て見たい覚悟は出来ているわ、一体何があったのかを知りたい」

と言う事で上映会が始まった・・・・かつて勇者の一族の里に居た頃。織斑一真の分身体をこの世界に投入してから、出生場所を勇者の一族にして里全員の記憶に植え付けたのが始まりだった。そして偽名である東城刃更を使い、里では最強と言われた迅の息子とした事は迅がそうさせた事だ。迅はこちらのスパイだからな、そんで幼くして既に将来を嘱望される存在となった。大戦英雄の一人息子であり、父の才能を受け継ぐように同年代の少年少女と比べても、刃更の実力は郡の抜いていた。刃更に期待した者が多かったのは、刃更が他の誰にも真似できないような特殊な技を使う事が出来たからだ。

「その技というのは、《無次元の執行(バニシングシフト)》という誰にも出来ない技を習得したからだ。相手の攻撃に対してカウンターでのみ繰り出されるその技は、物理・魔法を問わずあらゆる攻撃を弾いたり、散らしたりする事が出来るというもんだ。今の俺はそんなの無くても出来るがな」

「『存在の根源』たる天元を見極め、断つ事が出来れば相手の攻撃の存在・事象そのものをゼロ次元へと消し去る事が出来ました。ですが今のお兄様にその技は必要がないのですよ」

「先ほどの戦闘模様を見せてもらいましたが、確かに一真さんはその技が無くとも相手を倒せる技量を持っていますね」

そう言った後に一時停止したのを再生させる俺だったが、次代の希望として、刃更は柚希ら同世代の子供と共に育てられていった。そんな幸せな日々は、ある時になって終わりを告げた。軍を引いていた魔族を追討すべきと訴えていた里のとある青年が首を縦に振らない長老達に業を煮やし、自分一人でも・・・・と強引な手段に出た。里の山奥で大地にS級の邪精霊を封じていた、最強の魔剣ブリュンヒルドを抜き去った。魔族追討を訴える程なので、青年の腕には自信があった。周囲もその事を認めていたけど、迅を除けば間違いなく彼がナンバー1で。だから解放された邪精霊も、魔剣ブリュンヒルドで斬り倒すつもりだったのだろう。

『邪精霊に封じ眠っているという伝説の剣・・・・魔剣ブリュンヒルド・・・・!長老達の考えは甘い!魔族など一体残らず全て滅ぼせばいい。ブリュンヒルドよ、俺を使い手に選び、お前の力
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