1巻
五年前の出来事
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を貸せ!』
「それはまだ十歳の時だったと、俺の分身体からの報告で聞いていた」
『よし刃更、それまでだ!』
『もう大人でも刃更の相手は難しいかもね』
『ああ。さすが迅の息子だ。それに剣の才能だけじゃない、あの子が持って生まれた能力も・・・・』
そして長老の元に、魔剣ブリュンヒルドの封印が解かれたと報告が来たのだった。
『一体誰が!あの剣は太古の邪精霊の封印だと知っておろうが!!』
『清斗が・・・・!恐らく奴は自分なら剣を使いこなせると』
『魔族への追討を頑なに主張しておったあの若造か。己が才に溺れ愚かな事を・・・・現状は!?』
『奴は邪精霊に身体を奪われ・・・・村へと向かっています。戦える者は迎え撃ちに行きましたが、迅達手練れは戦後処理のため不在!食い止められるかどうかは・・・・!』
勇者の一族は戦える者を集めて必死に戦ったが、悲劇を食い止めようとした。だが、S級の邪精霊相手では里の中で一、二を争う腕の持ち主でも悲劇は止まらずに犠牲者はどんどん出ていく。その邪精霊に乗っ取られた状態の清斗ごと邪精霊を倒したのが、刃更であり目の前で友人らが殺されて柚希へと凶刃が襲いかかろうとしたのを目の当たりにして精神が限界を超えて《無次元の執行》を暴走させてしまった。
「そんで長老や大人達が駆けつけた時には、戦いは終わっていたが生き残ったのは刃更と柚希だけだった。力がある故か、刃更を主として見定めた魔剣ブリュンヒルド。それ以外は全て消滅してしまった。草も土も操られた青年や犠牲になった者達の遺体もな」
事態は収束したが、生き残った者の心までは癒えない事も。刃更が使った《無次元の執行》は無慈悲までに完全に周囲一帯を消滅させてしまったが、《無次元の執行》は危険すぎるという事なので二度と悲劇を繰り返さない為にブリュンヒルドと共に幽閉すべきとそんな話が進むのは時間かからなかった。事故のショックと言う事で、もう使えなくなったが大切な友も消してしまったが、自分がした重みは理解していた。子供なのにその理解度に、何者だ?と思わせるほどで里に戻ってきた迅は刃更を庇い長老の一人や柚希の野中家などが懸命に擁護していたようだ。
「そんで里からの結論は、勇者の資格を剥奪されて使役した魔剣ブリュンヒルドと共に里からの追放だった。その時の迅は二度と力が暴走させないように、刃更の監督するために同行せよとな」
『勇者である事が、俺に刃更を守れなくするなら・・・・俺も勇者何ざ辞めてやる』
そう言って刃更は大人しく従い、迅は異論を唱えてから刃更と共に勇者剥奪されて一般人になった。そう言ってから、刃更と一緒に里を出たのだった。そして五年という歳月が経った頃に本体と合流した織斑一真により、この世界のストーリー原案は大きく外れるように
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