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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
人形
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とつ聞いていいかい?」
一也が問いかける。
「その拳は・・・誰のために振るう?」
「守るために振るいますよ・・・傷つけるためではなく、ね」
一也は満足げに笑い、壁へと消えて行った。
「ユキ君・・・君は・・・その人生を歩んでいくか?」
本郷がユキに近づいて問うた。
「歩んできますよ。これからも」
ユキが笑うと、本郷は微笑んで壁へと消えて行った。
全員が壁へと消えて行った頃―――――アルゴが叫んだ。
「あ―――――――っ!!なんで帰ってないんだ、あんたら!?」
そう、何人か残っていたのである。
アマゾン、巧、五代。巧は言った。
「少しこの世界を回りたいからな・・・じゃあな」
オートバジンに跨り、巧は消えて行った。
「雄介と・・・「アマゾンさんです」・・・アマゾンはどうするんだ?」
「いやー・・・申し訳ないんだけど、お金がなくて・・・」
「もっと、この世界見たい!休暇、貰った!」
「あ、僕も家がないんだ」
三人がそう言うと、アルゴは大声で言った。
「ああ、もう、わかった!!家に来い!!」
わーいと言ってるうちに、キリト達が駆け寄った。
「ユキ、ログアウトしよう」
「あっ、ハイ!」
ちょうどそこにカナリアが現れる。
「終わったみたいね。じゃあ、行くわよ」
光がユキ達を飲み込んだ。
病院
「いやー終わりましたね」
「のんきに言ってる場合か」
五代さんが壁で寝込み、アマゾンさんは床に寝そべっている。
通信が鳴る。僕はもしもしと答えた。
「・・・sorrowですか」
「オーク?なあに」
「今まで・・・すみませんでした」
「いいですよ、別に。それで用は?それだけじゃないんでしょう?」
「・・・はい」
「クライは・・・最後に何と言っていましたか?」
重々しく放たれた言葉に、僕は一瞬、息が詰まった。
「さようなら・・・愛でした」
「そう、ですか」
「あなたは・・・また哀しみと恨みを受けるんですね」
「愛っていう人のこと?・・・そうだね。でもさ、この体は、拳は、もう血で汚れてるからさ・・・哀しみも恨みも全部この体で背負うよ。・・・僕がクライを殺したことには、変わりないんだから」
「・・・そうですか。通信のアドレスを送ったので、いつでも連絡してください」
そこで通信が切れるが、今度は本郷から通信が入る。
「すまない、ユキ君。オークの体のことなんだが・・・」
「なんですか?」
「力の加減は、アシムレイトロイドはどうしているのか聞きたくてね」
「あ、わかりました。今そっちに僕のデータを
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