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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第四十話 最果て
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実行できぬほどに黒匣を人の営みに食い込ませたのは、貴様ら現代の人間だ』

 ジランドは顎を砕かんばかりに噛みしめ、俯いた。――擁護できない。
 私自身も源霊匣(オリジン)が出るまでは黒匣で生活してきた人間だ。銃もGHSも家電も黒匣。どれも欠かしては今日まで生きて来られなかった物ばかり。

『ようやく合点が行ったぞ。ミラが使命を忘れ、姿を消したのは、全てお前たちのせいだったのだな。そして此度、お前たちは断界殻を消して世界を滅ぼそうとしている。この破壊者どもめっ!』

 ちっ。人の話を聞かない所は、さすがミラの産みの親。

「来るぞ。逃げたい者はこれが最後のチャンスだ」

 ……。

 落伍者なし、か。嬉しいやら悲しいやら。ともかくフルメンバーで戦えることは確定した。

 心強い、と感じてしまう私はずいぶんと弱くなったと、我ながら思う。
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