第十一話 南雲大尉!!本人は水雷出身だった!!その七
[8]前話 [2]次話
「しかも子供と、ですからね」
「さらに出来た孫とも」
「おまけに曾孫、さらにですから」
「もう滅茶苦茶ですよ」
その子供達も子供達同士でだ、恐ろしいことに。
「伊藤誠がましに見えますから」
「あの親父と比べると」
「伊藤誠の兄弟も酷いですしね」
「まさに誠生きろですよ」
誠死ねの筈がそうした言葉になったのだ、恐ろしいことに。
「それで止さんの域にですか」
「悪田部さんは達したいんですか」
「じゃあ子供はですか」
「百五十人位ですか」
「安心しろ、ゴムは付けている」
実に生々しい言葉である。
「子供はいるがな」
「奥さんとの間にですか」
「隠し子とかはいないんですね」
「何処かの知事とは違う」
何処の知事かは書けない、とりあえず何度も結婚している人とだけ書いておく。もっと言えば学者でもあった。
「私はな」
「ですか、ゴムはですか」
「ちゃんと付けてるんですね」
「性病にも気をつけているからな」
さらに生々しい言葉だった。
「君達も気をつけることだ」
「エイズとかにですね」
「罹らない様に注意ですね」
「その時はいい」
しているその時はだ。
「しかし後で泣くことになりかねない」
「それこそ病気に罹ったら」
「命にも関わりますからね」
実際に性病で死んだ者は多い、梅毒にしろ罹患してそのうえで死んだ者は歴史において枚挙に暇がないのだ。
悪田部はその例としてだ、この歴史上の人物の名前を出した。
「作者の母方の祖父の出身地熊本の関係者もな」
「っていうと加藤清正さん」
「清正公さんもですか」
「毒饅頭で死んだって聞いてましたけれど」
「徳川の」
「あれは噂だ、実はそれで死んだのだ」
このことは歴史の史書にもある、少なくとも彼が梅毒かつては花柳病だの瘡毒だの言われていた病に罹っていたのは間違いない。
「意外だろうか」
「ううん、毒饅頭と思ってましたけれど」
「違ったんですね」
「女遊ぶで、ですか」
「死んだんですか」
「他にもこの病で死んだ者は多い」
他の国でもだ。
「シューベルトもそうだったしな」
「あの人もチフスじゃなくて、ですか」
「梅毒だったんですか」
「何かイメージ崩れますね」
「本当に」
「梅毒は恐ろしい」
ちなみにチェーザレ=ボルジアも罹っていたという。実は死の間際には病はかなり進行していたらしい。
「罹らないことが一番だ」
「性病は、ですね」
「まずはですね」
「君達はまだ経験がないというが」
正真正銘のDTである。
「それでもだ」
「今のうちに知識は、ですね」
「身に着けておくべきですね」
「罹ってからでは遅い」
性病の鉄則である。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ