マブラヴ
0870話
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ーの軍勢へと向かう。
「よ、お疲れさん。中々堂に入ってたぜ?」
影のゲートで姿を現した俺に、ムウがそう声を掛けてくる。
言葉では褒めているが、その口調は完全に面白がっているのを見れば、内心は明らかだろう。
いつかこいつにも演説させてやろうか。いや、それよりも……
「戦術機の女パイロットが着ているパイロットスーツを、じっくりと舐めるような目つきで見ていたってのはナタルに流しておくべきだと思うが……どうだ?」
「おいこらまておいこらおいこらまて」
混乱したように喋りながら近づいてくるムウだが、俺は知っている。少し前に国連軍に配備されたガン・ルゥの様子を見に派遣された時に、国連軍所属の女パイロットを食いつくように眺めていた事を。
まぁ、戦術機のパイロットスーツはボディラインをそのまま出すのだと考えれば、分からないでもないけどな。
実際女にそれ程興味の無いイザークも目を奪われていたみたいだし。
色々な意味で目の毒だろ。
しかもパイロット候補生になれば、このボディラインがはっきりと出るという他にシースルーにもなって、更に凄い事になっているらしい。
色々な意味で趣味的なパイロットスーツだよな。
「ま、そうだな。今回のハイヴ攻略作戦で十分な活躍をしたら黙っていてやるよ。……俺はな」
最後だけをボソッと付け足すが、ムウは聞こえていないように獰猛な笑みを浮かべる。
「よし、その言葉を忘れるなよ。ナタルの奴、怒ると怖いんだからな。いや、本当に、マジで」
……こいつらの生活って……いや、寧ろ一緒に暮らしているレイに悪影響を及ぼさないといいんだけど。
そんな風に考えていると、こちらへと向かってくる男が1人。今回派遣された修羅を率いているアリオンだ。
いつものように飄々とした態度のまま、口を開く。
「アクセル、そろそろ出発だろ?」
「ああ、修羅の方は任せるぞ。外に出てきたBETA相手になら思う存分暴れてもいい。けど……」
「分かってるよ、ハイヴとかいう奴の中には入るなってってんだろ。任せとけって」
それから数分程話をし、いよいよ時間となりそれぞれの機体へと戻っていく。
俺もまた同様に空中を飛びながらニーズヘッグのコックピットへと乗り込み、周囲を見回す。
シャドウミラーの幹部達――オウカを除く――の機体に、シロガネ、ニヴルヘイム、シャドウ、メギロート、イルメヤ。そして修羅神。
全部合わせて、総勢6万機近い軍勢だ。……まぁ、その殆どがメギロートだったりするが。次点でイルメヤ、シャドウの順番だ。
今回はアラビア半島防衛戦の時と違い、ゆっくりと数を揃える余裕があったからこそ、ここまで集める事が出来た。
目標はハイヴの完全攻略。そして、1匹も逃さず
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