暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0870話
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーという機体。これは現在斯衛軍と帝国軍の共有すべき財産となっていますが、日々多くの発見がありますしね」

 小さく笑みを浮かべ、周囲の注目が集まっていないのを確認してから言葉を続ける。

「特にバッテリー関係の技術は戦術機にも応用が可能ですし、推進剤関係や機体のCPUやメモリといった場所の技術。地味ですが、イーゲルシュテルンとかいう頭部のバルカン砲は威力が戦術機の使っている武器と比べても格段に上です。そして何よりもあのビーム兵器。まさか光学兵器を実現している機体を貰えるとは思ってもいませんでした。……もっとも、技術的な問題で戦術機に流用するのは難しいというのが残念ですが」
「喜んで貰えたようで何よりだ。何しろ、日本はBETAとの最前線に近い。それを思えば、少しでも戦力があった方がいいだろうからな」
「ふふっ、その割には中国に対しては厳しい態度を取っているように見えますが?」

 意味ありげな視線をこちらに向けてくるが、別に俺としては特別に中国に対して厳しい態度を取っている訳では無い。いや、寧ろ優しいとすら言えるだろう。

「散々こっちに対してちょっかいを出してきたんだ、そのくらいは当然だろう。日本も大陸に部隊を派遣した時には色々と足を引っ張られたと聞いてるぞ?」
「確かにそうですね。……おや、そろそろ時間切れのようですね。今日はアクセル代表と話が出来て何よりでした。鉄原ハイヴ攻略戦、楽しみにしていますよ」
「ま、そうだろうな。あの位置にあるハイヴはどう見ても日本にとっては邪魔でしかない。喉元に突きつけられた刃の切っ先みたいなものだからな」

 日本のすぐ側にハイヴがあり、しかもそれが徐々に成長していくと考えれば、ある程度以上の地位がある者にしてみればたまったものではないだろう。
 だからこそ日本は国連で俺達が鉄原ハイヴ攻略の案が出た時に真っ先に賛成したのだろうし、この機会によりシャドウミラーとの繋がりを太くしたいという思いもある筈だ。
 実際、夕呼の行動のおかげで日本は現在このマブラヴ世界の中では2番目に親しい国であると言ってもいい。一時期は社の件で断交に近い感じになりかかったのを思えば、飛躍していると言ってもいいだろう。

「ええ、ですから今回のシャドウミラーの行動に関しては非常に期待しているのですよ。是非、その期待を裏切らないように頑張って下さい」
「ま、その辺に関しては後数時間もあれば判明するだろうから、楽しみに待っているんだな」
「ええ、そうさせて貰います。……では、武運を祈っています」

 最後にそれだけを告げ、俺から離れていく斑鳩。
 ……日本にも中々に面白い人材がいるというのを知る事が出来たのは嬉しい誤算だったな。
 そんな風に考えながら、量産型Wを従えて出撃準備を整えて俺を待っているシャドウミラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ