マブラヴ
0870話
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思えば当然だろう。
にしても、式典ってのは面倒くさいな。せめて機体に乗った状態のまま演説を聞くのなら暇潰しの類も出来るのだろうが、ムウ達とは違って俺はシャドウミラー代表という立場であるが故に、こうして生身で式典に出席していなければならないんだよな。
『それに紹介は後になりますが、今回の鉄原ハイヴ攻略にはシャドウミラーだけではなく、他の世界の戦力もまた参加してくれるというのは、皆さんの中でも既に知ってる方は多いでしょう』
アンディーのその言葉に、再び起きるざわめき。
実際に修羅達の姿を見たのは誰もいない筈だが、それでも自分達とは違う世界の住人、それも俺達シャドウミラー以外の者というのは興味を引くのだろう。
もっとも、修羅は色々な意味でこんな式典には興味が無いのでシロガネの付近で待機しているのだが……その辺は何とかアルティスを始めとする修羅の幹部達の手により言い聞かせ、大人しくするように命じられているので、この式典をやっている間くらいは騒ぎを起こすような事は無いだろう。
そんな風に思っていると、アンディーの演説も既に終わりに近づいたのか、俺の方を見ながら口を開く。
『では、アクセル・アルマー代表。お願いします』
その声に頷き、演説台の上へと移動する。
そこから見渡す限りでは、やはりかなりの数の出席者がこちらへと視線を向けていた。
だが、ここにいるのはあくまでも各国の代表。現在既に日本海付近にはハイヴ攻略戦の様子を見たい各国の戦艦やら空母やらが存在しているし、ここから見える場所にあるシロガネやニヴルヘイムの中には各国の観戦武官達も既に乗り込んでいる。
尚、この式典に参加している者達にしてもシロガネはともかく、その大きさ故に少し離れた場所で空中に浮かんでいるニヴルヘイムに関してはどうしても注目せざるを得ないらしく、式典参加者達は何度となくニヴルヘイムに視線を向けている。
ちなみに、観戦武官達にはシロガネとニヴルヘイムのどちらに乗ってもいいとしているが、人数的には6:4くらいでシロガネの方が多い。
やはり空中要塞よりも空中戦艦の方が理解の範囲内なのだろう。
もっとも、どちらにせよ決められた部屋から出たりした場合はすぐに拘束してそれ相応の態度を取ると前もって言ってあるし、何より量産型Wが監視として付いている以上無茶は出来ないだろうが。
「……さて、俺がこうして各国代表の前で口を開くのは久しぶりだな。生憎と俺はこの類の演説は苦手なので、単刀直入に言わせて貰う。俺達が出る以上、出来たばかりの鉄原ハイヴは確実に陥落するだろう。それは、既に決定事項と言ってもいい。そして、そこから人類のBETAに対する反撃が始まるだろう。俺はそう確信しているし、事実この後もハイヴに対する攻略は計画されている。そして、俺達の
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