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ハイスクールV×D ライド17
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剣の名を汚した“邪悪”だ」

 そう言いきると四季は肩をすくめながら、

「判り易く言えば警察官が不祥事を起したら同じ組織に所属している者全てが犯罪者として見られる。と言うのが俺の考えで、二つ目の勘違いだ。大体、そうして多くの罪の無い血を吸わされたエクスカリバーを使っていると言う事は奴の研究を利用していると言う訳だろ……益ばっかり得て罪を否定するのは良くないぞ」

 そう言って四季は超兵装ブラスター・ブレードをイリナへと突きつける。

「……さて、“邪悪”な聖書の神の使徒さん……始めようか?」

「くっ!」

 擬態の聖剣を構えて切りかかって来るイリナの剣を超兵装ブラスター・ブレードで受け止める。スピードこそ木場に劣っているが十分に二人でコカビエルと三本の聖剣に挑むだけの実力はあると言えるだけの早さだが、

(まだまだだな)

 何度も目にして目標としてきた光の剣士と影の剣士には遠く及ばない。……まあ、比べられている対象の事を知ったら泣いて良いと思う。幾らなんでも並みのドラゴンならば一瞬で切り伏せるレベルの剣士達と比べるのは酷と言う物だろう。

「折角計上変化の武器を持っているんだ。受け止められたら一部を変化させて追撃する程度の想像力は必要じゃないのか?」

「そ、そんな事言われなくてもっ!」

 そうアドバイスすると同時に相手の剣を弾きながらバックステップで距離を取る。

「形状変化を利用するなら斬撃と同時に行なう……ってのも手だな。反撃を狙って紙一重で回避する相手には有効だぞ」

「判ってるわよ!!!」

 回避するにしてもそれらの可能性を考慮して大きく……突然の形状変化にも対応できる距離を取って回避する四季。

「他にも鎧にするのも一つのアイディアだろうな」

「剣じゃないじゃないの!?」

「……人間、娯楽って必要だな。これだから、お堅い所しか知らない奴は柔軟性にかける。刀を集める物語には日本刀の技術で作った全身鎧を《刀》って言い切っていたぞ」

 適正があっても擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を使うにはイマジネーションが足りない。……列車戦隊並みのイマジネーションが有ればその能力を有効に活用できた事だろう。

「それと、力量差を読み間違えるのは致命的な敗因だ」

「っ!?」

 そう呟いて大きく後ろに跳ぶとイリナから距離を取り、超兵装ブラスター・ブレードを突きの体制で構え、

「ピンポイントバースト!!!」

「っ!? カハッ!!!」

 突きと同時に超兵装ブラスター・ブレードの刀身が展開され、そこから放たれる光の砲撃。それをエクスカリバー・ミミックで受け止めようとするイリナだが、耐える事も出来ず剣を弾かれ光の砲弾によって吹飛ばされ、そのまま校庭
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