1巻
整理後に宴×一真の策略と黒幕の正体
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いた。
「一真から聞いているはず・・・・私が、この学校に居る理由を」
「ええ知ってますわ、あなたが何者でお兄様とどういう関係かを。だがそれはあくまで分身体を放ったお兄様の策であり、私とお兄様の出生場所はここではありません。あなたと出会ったお兄様は分身体であり里の住人には偽りの記憶を植え付けた事についても、まあ事実だけを言うなら迅さんだけは勇者の里出身ではありますがね」
先代魔王の力を受け継いだ澪とそれを守護する女神雪音である深雪、対峙するのは勇者の一族である柚希。本来なら、自分達は互いに宿敵というべき関係にある。魔族の宿敵は神族である事、一真達が転校してくるまでは互いにその事へを避けてきた。現魔王への敵討ちを目標とする澪にとっては、柚希と衝突して勇者の一族まで敵に回すのは得策ではないと思っていたし、柚希にとっては監視対象である澪に対し、己の任務である監視役という立場を貫いていたからだろう。
「で?私の妹である澪の事情を知っているなら、どうしたいと考えていますか?」
本題に入れと自然的にそう告げた深雪に対して柚希はこちらを真っ直ぐに見据えていた。
「深雪さんには関係ない事・・・・一真から離れて。貴女と居ると一真が苦しむ事になる・・・・だから一真から離れて」
「可笑しな事を言うのですね、私とお兄様は血が繋がる兄妹で義妹である澪を守るのは当然の事です。お兄様の事を理解してないのは貴女では?」
そう言うと澪も何となく知っているが、柚希にとって一真は単なる幼馴染ではなくそれ以上の感情を抱いている存在なんだと。でもそれは一真の策であり、分身体と過ごしたので今更そう言われてもはいそうですかと言うはずもない深雪姉さんだった。
「・・・・本来ならここで戦う訳じゃないけど、理解している事をここで証明させる」
キンと甲高い音と共に、衝撃波が深雪達を襲ったが障壁によって守られた。この障壁は深雪が張ったのではない、いつの間にかいたラードゥンが屋上にいたからである。ラードゥンは澪の前に立つとそのまま手をかかげてから、防御結界を作った。
「これである程度戦闘を行っても建物にダメージはありません、一真様もここに来られますから」
「ありがとうラードゥン」
深雪は魔法を使おうとしていると、正面にいる柚希は具現化した刀を手に、緑色のオーラを発しながら柚希を見据える。
「言う事を聞かなければ力ずくですか?だったらこちらも容赦は致しません・・・・」
勇者の一族を敵に回しても問題はないが、相手がやる気ならこちらも戦うしかないと思った深雪はエレメンツの一つである風を使って竜巻を作りだし柚希へと向かう。
「・・・・・・・・・・」
白い剣閃が幾筋か煌めき、風が斬り裂かれた。それを見た深雪はまずは手加減で放っ
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