unknown 1
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から教わった技に自分なりにアレンジを加えることにした。具体的には3本目の強化をしないこと。威力は落ちるが最初よりもぐっと使いやすくなった。……………劣化したなとアーチャーに言われたがその通りなので何も言えない。だがいずれは完全に自分のものにしてやる。
その後アリーナの奥へと進んでいくと開けた場所についた。敵性エネミーは周りには存在していない。
辺りから異様な空気さえ感じられた。アリーナ自体少し暗い雰囲気のためそのように錯覚しているだけかと思ったが
「この感じは…………くるぞ!」
アーチャーの声と同時に空気は軋み始める。いや、空気どころの話ではなかった。目の前の空間を切り裂き、無骨な巨大な腕が空間のひずみをこじ開ける。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!」
聞こえて来たのは狂った咆哮。身体の芯から冷え、思考は凍り、脳が警報を鳴らす。
「なん…………で………」
「………………」
俺とアーチャーは逃げることもできず立ち尽くすほかなかった。
現れたのは鉄の塊にも似た、巨人。 肥大した筋肉で固められたその体は、異常なほどの均整がとられていて不快感などはなく、奇妙なことに美さえ感じられる。目の前に現れた其れに驚愕を覚えた。忘れもしないこいつは………
「なんで、バーサーカーがこんなところにいるんだよ!?」
叫ばずにはいられない。突如目の前の空間から現れたのは英霊ヘラクレス。第5次聖杯戦争で狂戦士クラスのサーヴァント。
狂戦士に相応しいる巨体と威圧感を前にして圧倒されてしまう。予想外の出来事に脳の処理が追いつかない。
「何をしている、ここはひくぞ!」
アーチャーの指示に従い我にかえる。すぐさまリターンクリスタルを使おうとするが
「■■■■■■■■ッ!!」
アーチャーの総身ほどもありそうな斧剣を構え半神半人の大英雄がこの身へと突撃してくる。
リターンクリスタルを使うよりも脳裏に浮かんだ直感に従い、背後へ跳んだ。
一方アーチャーはバーサーカーの懐に飛び込み迫り来る必殺の刃を干将・莫邪で躱す。
斧剣の軌跡自体は単純そのものであったが斬撃は大気を巻き込んで突風を巻き起こす。 その上斬撃の余波が大気を抉り、地面を砕く。
ぞっと寒気がした。こいつは間違いなくあのバーサーカーだ。
腑に落ちない点が山ほどあるがリターンクリスタル使用してアリーナから一旦撤退する。
アリーナから撤退した俺は校舎に着くと壁にもたれそのまま床に座り込んだ。僅かに対峙しただけで精神的にかなりの疲労を感じた。
正直、不戦勝と聞
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