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、マスター」
アーチャーは一人アリーナの方へと歩き始めた。あれは二人の世界に入っている白野と赤セイバーにアーチャーが折れて諦めたな。皮肉屋のアーチャーに勝つなんてある意味凄い。
《三の月想海 第一層》
扉をくぐり少し暗い印象を受けるアリーナへとたどり着いた。其処でアーチャーから干将・莫邪の使い方というのを目にする。
箱型のエネミーに対してアーチャーは三本の干将・莫邪を使う三連撃を俺に見せた。干将・莫邪の特性を上手く使った攻撃【鶴翼三連】。干将・莫邪の奥義と言っても良いだろう。
「投影開始」
アーチャーが見せた鶴翼三連を会得しようと俺もナスカの地上絵をモチーフにしたような鳥型のエネミーと交戦を始める。両手に使い慣れた干将・莫邪を投影し二組の干将・莫邪の工程を脳内に待機。
「―――鶴翼、欠落ヲ不ラズ」
詠唱を口にして干将・莫邪を左右に放り弧を描きながら鳥型のエネミーに迫る。エネミーは翼を交差させて身を守るが投げつけた干将・莫邪が翼を弾き体を大きく仰け反った。
「―――心技、泰山ニ至リ」
脳内で待機していた干将・莫邪の工程をすぐさま解凍し展開。すると詠唱をしなくても両手に剣が生み出された。
そのままエネミーに向かって斬りかかる。
「―――心技 黄河ヲ渡ル」
投擲した干将・莫邪が手にしている干将・莫邪に引き寄せられエネミーにたいして前後からの同時攻撃。だが、エネミーは体を回転させて後ろからくる干将・莫邪を弾き飛ばし俺が手にしている干将・莫邪を砕く。
「 ―――唯名 別天ニ納メ」
エネミーの体は回転をしたことにより動けない。その隙に俺は脳内で待機している最後の干将・莫邪の工程を解凍し展開。
「―――両雄、共ニ命ヲ別ツ」
干将・莫邪に強化をかけてエネミーの体に向かって剣を突き刺そうとしたがエネミーの体に触れた途端手にしている剣は真っ二つに折れた。
「アーチャー!」
掛け声と同時にアーチャーは弓を構えエネミーに矢を放つ。エネミーの体に矢が突き刺さると粉々となり消滅。
「基本骨子の想定が甘い上、動作の一つ一つに隙がありすぎるぞマスター」
「くそっ………またか」
アーチャーは構えた弓を下ろしため息をつき駄目出し。アーチャーの技と比べて俺のは不完全であった。特に3回目の干将・莫邪の投影に強化を合わせるとどうしても基本骨子が甘くなり剣が折れてしまう。
「……………強化は諦めた方が良さそうだな」
「私のを完全に模範せんとも独自のものにすればいい。中途半端なものよりもその方がいいだろう」
「使いやすいようにか……」
結局俺はアーチャー
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