第三十五話 月光の下でその五
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「薊ちゃんの言った通りだったわね」
「向日葵ちゃんやっただろ」
「ええ、あれは」
「弓道の極意さ」
「向日葵ちゃんの技の」
「弓道ってのはさ、弓矢を使うばかりじゃないんだよ」
薊は確かな笑みで裕香に話した。
「それを極めるとな」
「ああしてなのね」
「気を放つことが出来るんだよ」
「あっ、そういえば」
薊のその話を聞いてだった、裕香はある物語を思い出した。その物語はというと。
「中島敦の」
「あの小説読んだよな、裕香ちゃんも」
「うん、面白いわよね」
「文章が難しいけれどな」
中島敦の文章は彼の漢文の素養が影響して漢語調になっている、その為高校生には多少難しい文章と言える。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ