第十話 Reverse-反転
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じると、隣にいたスラム君がそれに反応した。
「まぁ狩りなれてる狩場だしね! 僕らのレベルのマージンも十分にあるし。 出来るだけ金使わないのが賢いよ!」
そんなことを言ってはにかむスラム君に。
僕は、表面上で、笑顔を返した。
それを見ていたシャム君とアルスは互いに顔を見合わせた後。
「聖龍連合的にはそういうのはNGなんですけどね。 まぁ野良ですし。 昨日みたいにアイテム切れたらガンマさんあたりに補充お願いしますか」
「まぁ自分が結構アイテム持ってますから。 残り10個切ったら各自報告って感じで−」
そんなラフなやり取りをした。
桜花さんはそれを見て、興味深そうな顔をする。
……そうだ、彼らは結構気軽なんだ。
攻略組名門の聖龍連合所属であっても。
最前線で戦っているアルスであっても。
こういった野良PTの時には、ラフさを忘れない。
真の意味で命のやり取りの認識が薄い。
絶望感が全く足りない。 危機感が不足してる。 ただのゲームとしてしか見てない。
わかってるのだろうか。
このソードアート・オンラインを、アインクラッドを……。
ただの野良なら別なゲームでも出来る。
ただのチャットならスカイプでも出来る。
イチャイチャならリアルでも出来る。
この世界でしか出来ないことがあるだろう。
この世界でしか味わえないリアルがあるだろう。
それを、見せてあげようか。
――――――
狩場について、俺はまず辺りを確認した。
周りで他に狩っている人間の有無だ。
もし居たら断りを入れるのがマナーだし、いなかったら狩場の範囲をそれなりに指定しておくと後々いいしな。
今日はとりあえずいなかったので、狩場の範囲を指定し、同じPT内の人間に範囲を指定したマップを送信する。
全員がそれを確認したら、一度集まる。
事前にミーティングで話し合った狩りの時間帯まで、基本的にやるのは狩りという名の作業だ。
もちろん、途中休憩も挟める。
1時間に10分程度の休憩と、4時間経ったら50分の休憩。
そのために休める圏内エリアも事前に調べておいたため、時間になったり、緊急事態時はそこに非難だ。
今日は8時間、ガッツリやる。
夕方や夜になると視界が悪くなるために死角からの攻撃に対応が遅れる可能性があるので、暗くなったら休憩時間を30分に1度にする。
効率は悪くなるが、生存率を高めるための手段だ。
それにどうしても人間ってやつは、後になるほど集中力が切れてくるからな。
そのためにも休憩を早めるのは間違いではない。
あと、PT狩りの時は基本的に二人以上での行動が推奨される。
今日は丁度よく桜花も含めて六人だ。
「じゃあ俺は桜花とシャムの三人で
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