第十話 Reverse-反転
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れなりに早起きだな。
酷い日なんか平気で昼まで寝てるからな、俺。
この分じゃ、リアルに戻った時に社会復帰も中々辛そうだ。
いや、まぁあくまでもゲーム内での話だから、現実にしてみりゃ俺はずっと寝てることになってるんだろうけどな。
何にしろ社会復帰は厳しいだろうなぁ……。
政府側から多少なりとも金もらわないとやってらんないぜ。
まぁ、今はそんなことはどうでもいい。
寧ろ考えすぎると、鬱になるだけだ。
そんなことを考えていると、部屋の扉が勢いよく開く。
「アルス! 起きてる!? 起きてるよね! 起きてるべきだよ! 起きないと殺す! 死んでても殺す! どうやっても殺す!」
最早目的が起こすことからいつの間にか殺すことに転じてるそんな物騒なことを口にするのは、一人しかいない。
バカこと、桜花だ。
「おい、圏内でPKまがいのことはやめろ。 俺はまだPKされたくねぇよ」
「なんだ、起きてるじゃん。 じゃあ特別にスペシャルに今回だけ私の気分がいいから殺さないであげる」
どんだけ俺を殺したいんだよコイツ。
しかも特別とスペシャルの意味被ってるし。
「まぁいいや……。 とりあえず飯食ってから狩りに行くとするか。
集合場所に集まる前に回復アイテムとかの補充もしなきゃいかんしな」
「わかった。 因みにもうご飯できてるから。 天乃に作らせた」
相変わらず手が早いというか、手が酷いヤツだ。
天乃に作らせたって……お前料理スキル上がってるんだからお前が作れよ……。
もちろん、そんなことは言えるハズもなく、俺はあくびをしながら部屋から出ることにしたのだった。
――――――
皆々が集合場所に集まり、回復アイテム等の補充をする。
いつも通り、日常的な行動。
まぁ今日は桜花さんがいるけど、些細な問題だ。
そんな中で、僕はいつもと違うことをする。
別に難しいことじゃない。
回復アイテムの補充をこの場では徹底しない。
周りから、僕はあまり回復アイテムを持ってないというアピールだ。
もちろん、昨日誰にも知らないように買いこんだから大量に所持はしているのだけど。
「クーレイト様。 回復アイテムが少ないようでしたら、私が少し譲りますが……」
そこで余計なお節介をかけてくるのはガンマだ。
もちろん、これも予想してなかったわけじゃない。
「いや、いいよ。 それに足りなくなったら補充しに戻ればいいだけだからね。
狩りをしてればお金も溜まるしさ」
「……成る程。 確かにその通りですね。 失言でした。 申し訳ありません」
「いやいや、一々謝ることないよ。 君の言うことも最もなんだからさ。 ただ今日はあまりお金を無駄にしたくないからね」
そんなことを爽やかに演
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