第3話「面接の基本はまず挨拶」
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りながらもUNO真っ最中の三人の間に無理矢理割りこんだ。
「おおおい双葉は?」
「一人で風呂に入ると出遅れて行ったぞ」
「けしからん奴だ。我輩たちとUNOをせんとわ」
「KY女は一生KYだ。ガハハハ!」
――双葉が危ねェ!
危機を悟った兄は急いで女湯へ走る。
恐ろしい数のスタンドが漂うあの温泉にいたら、新八たちと同じように妹もとり憑かれてしまう。
「双葉ァァァァ!!」
銀時はスタンドたちが渦巻く露天風呂の戸を開けた。
「ああ、そうだな。お主たちが言うことも一理ある。だがいくら効能があるからって、つかりっぱなしというのはどうかと思うぞ」
双葉は温泉につかっていた。
彼女を囲む無数の幽霊たちと話をしながら。
「そんなに湯につかっていたらふやけてしまう。いや、お主たちにはふやける身体もないか」
黒く淀んだスタンドが目の前にいるのにも関わらず、いつもの調子で皮肉をかます双葉。
――フツーに話してる!スタンドとフツーに喋ってるゥ!!
信じられない光景を目の当たりにした銀時は、口がぽっかり開いたまま塞がらない。
「ま、私には関係ないがな。上がらせてもらうぞ」
そう言って双葉は浴槽の岩に手をかけた。
流れる水音と共に彼女の周りの湯けむりがスッっとひいた時――腰まで浴槽から出た妹と戸の前に立つ兄の目と目が合った。
「ん?」
「あ……」
束の間の沈黙。
湯けむりの中からうっすらと浮かぶ妹の裸。
そして、うっすらと見えるふっくらした胸。
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“ブホッ”
「失礼しましたァァァァ!!」
大量に噴き出た鼻血を手でおさえ、慌てて女湯から出て行った。
廊下で滴る鼻血を拭う。変に興奮してしまった気持ちを抑えると、先ほどの謎が銀時の頭を駆け巡る。
「ど、どーなってんだ。アイツまで取り憑かれちまったのか……?」
だが新八たちと違って髪は逆立っていないし、口調も変わっていない。とり憑かれたようには見えなかった。
だが素でスタンドと話していたとすると、それはそれで恐ろしい。
頭を抱えていると突然不気味な笑い声が廊下に流れこむ。
「ムフフフフ……」
不敵な笑みを浮かべたお岩が、廊下の曲がり角から銀時を覗き見ていた。そして不吉な微笑だけ残して、お岩は姿を消した。
「あのババァ!」
この温泉旅館の謎を知る女将をとっ捕まえるため、銀時は闇の中を走り回る。
「ババアァァァ!!どこいきやがったァァ!!!出てきやがれェェ!!てめェ一体俺たちをどーするつもりだァァ!!新八たちを元に戻しやがれェェ!!」
しかしどこを探しても女将の姿はない。
代わりに現れたのは――
【クス】
笑い声。
【クスクス】【クスクス】【クスクス】
【
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