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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十四話 主と従者
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リンディさん達のお手伝いに行きたいと言った時以来かな」
「そうですね。
こうして二人きりというのはあれ以来ですね」
お互いに月や星を眺めるでなく、警戒するように視線を逸らさない。
シンと静まった中庭の中で、高町士郎が先に口を開いた。
「シロ君、君は人を殺したことがあるね」
「はい」
淡々と躊躇うことのない士郎の言葉に、高町士郎はわずかに目を丸くするが
「躊躇わないで返事をするね。
なのは達に関わるなとか言われるとか思わないのかい?」
「結果としてそうなったら考えます。
ましてや俺が血で汚れていることなど、自分で選択し、背負うと決めたものです。
躊躇う必要がない」
「それが戦うことになっても?」
「万人に受け入れられるどころか、理解をされない、拒絶される生き方をしてきた自覚ぐらいはあります」
静かに肩の力を抜き、視線を空に浮かぶ月に向ける高町士郎。
「損な生き方だね。
恐ろしいぐらい真っ直ぐな。
だけど、いやだからこそ君に頼みたい」
視線を士郎に戻し、静かに歩み寄る。
「なのはを、皆を頼むよ。
なのはは我慢をして無茶をする子だ。
そして、他の子達も真っ直ぐで頑張る子達だ。
だけどその分危ういところがある。
こんなことを頼むのは迷惑かもしれないけど、魔法という私達の手の及ばないところに行くことを選んだあの子達の事を支えてやってほしい」
高町士郎は静かに頭を下げる。
「承知しました。
この身にかけて、彼女達の支えにならんことをここに約束します」
「ありがとう」
大きくはない声。
だが確固たる信念の篭ったに感謝の言葉を言い、中庭を後にするべく歩き始めた。
と歩むを止めて振り返る。
「そうそう、シロ君ならなのはでも、美由希でも文句はないよ。
恭也は反対するかもしれないが、覚悟が決まったならいつでも来てくれ」
「は?」
高町士郎の言葉に、固まる士郎。
「いや、士郎さん、それはどういうこと……」
「それじゃあ、おやすみ」
士郎の問いかけに答えることなく、高町士郎は中庭を後にした。
残された士郎は小さくため息を吐いて、再び月に視線を向ける。
そして、高町士郎と入れ替わるように士郎の背後から近づいてくる一人の影。
「あまり覗き見は感心しないぞ」
「すまない。
だが、あんな空気を放っていて放置することは出来ない。
それは理解してもらいたい。
我が主」
責めるようなリインフォースの言葉に振り返ることなく、わずかに首をすくめて見せる士郎。
士郎自身、リインフォースが先ほどからいた事は気がついていた。
当然、高町士郎も気がついていたが、話し始めの
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