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大陸の妖精
ジェラール
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る気はない」


ショウ「そうはいかないよ、姉さんは裏切り者だからね」


エルザ「くっ」


頼みが聞き入れてもらえなかったエルザは、自分で縄をほどこうとする


しかし、縄は締まるばかりで一向に緩む様子はない



ショウ「無駄だよ、ミリアーナのチューブは魔法を封じる力がある、自分の力じゃどうにもならないよ・・・いくら姉さんでもね」


エルザ「わ、分かった・・・じゃあ、せめて鎧に換装させてくれないか・・・怖いんだ、あの塔に戻るのが・・・」


エルザは震えた声で言う



エルザ「鎧をまとってないと・・・不安で・・・」


ショウ「その服も似合ってるよ、姉さん」


ショウは柔らかな笑みでそう言うと、縛り付けられているエルザに抱きついた



エルザ「ショウ・・・」


ショウ「本当はこんな事したくなかったんだよ」


エルザ「・・・・・」


ショウ「会いたかったんだ、本当に・・・」


抱きしめているショウの腕の力が強まる


気がつくとショウは涙を流していた



ショウ「姉さん・・なんで・・オレたちを・・・ジェラールを裏切ったァ!!!!」


額に青筋を浮かべ、目を見開いたショウがエルザに向かって叫ぶ




エルザ「(ジェラール・・・)」










その頃、島に浮かぶ一つの高い塔があった


そこの最上階の一室にある玉座に座るフードを被った青年


その青年の前には、地面に届くほど長い黒髪を生やした男が立っていた



「ジェラール様、エルザの捕獲に成功したとの知らせが・・・今、こちらに向かってるようです」


男の知らせを聞いたジェラールが口角を吊り上げる



「しかし・・・なぜ今更あの裏切り者を・・・あなたほどの魔力があれば始末するのはたやすかったハズだ」


ジェラール「ははは・・・それじゃあダメだ・・・この世界は面白くない」


「はぁ・・?」



ジェラール「しかし、楽園の塔が完成した今、コレ以上生かしておくと面倒な事になりかねん・・・時は来たのだ」


するとジェラールは不気味な笑みを浮かべたまま言った



ジェラール「オレの理想(ゆめ)の為に生贄となれ、エルザ・スカーレット」











シモン「儀式は明日の正午、それまでそこにいろ」


エルザ「(儀式・・・Rシステムを作動させるのか!!?)」


楽園の塔に連れられたエルザは地下の牢獄に幽閉されていた



ショウ「しょうがないよね、裏切った姉さんが悪いんだ・・・ジェラールは怒っている」


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