マブラヴ
0869話
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の長さならBETAを纏めて一網打尽だ!」
真っ直ぐ一直線になっているドリフトの中、要撃級、戦車級、闘士級、兵士級が無数に姿を現しているBETAへと目掛けてヒュドラ後方に装備しているメガ・バスターキャノンの砲口を向け、トリガーを引く。
放たれる強力極まりないビーム。そのビームは無数のBETAを飲み込みながら真っ直ぐにドリフト内を進んでいき、そのまま行き止まりになった場所をも貫いてそのまま進んでいく。そして……
『おわぁっ!? な、何だ!? すぐ目の前を極太のビームが通り過ぎていったぞ!?』
『くっ、ムウ! 攻撃の手を緩めるな! 突撃級が向かってきているぞ!』
……ムウの焦り声と、エキドナの声が言い合うような通信が聞こえてくる。
ああ、うん。そうだよな。ハイヴの中はドリフトと呼ばれる横穴が無数に入り組んだ構造になっているんだから、当然威力の強い攻撃を行えば、壁を貫いて他のドリフト内部に向かう可能性もあるんだよな。
そして……
『なっ! じゅ、重力波砲だと!?』
『ビームが真横から!』
『う、後ろからビームが飛んできた!』
そんな声が至るところから聞こえてくる。
どうやらドリフト内部を貫通するような攻撃を放っていたのは俺だけじゃなかったらしい。
っていうか!
斜め後ろから熱源反応を感知し、咄嗟にニーズヘッグを上昇させる。すると次の瞬間には俺がいた場所を狙ったかのように重力波砲が貫き、更に数本のドリフトを貫通していくのを目にする。
結局その後もBETAというよりは味方の誤射……誤射? ともかく味方の攻撃の方をより警戒しながらハイヴを攻略していき、やがては俺が反応炉に到達してアダマン・ハルパーで切断して成功に終わったのだが……
「駄目だろ、これ」
シミュレーション終了後に、思わずと言った様子でムウが呟く。
いやまぁ、確かに。最初にシミュレーションをやった時は、全機が同じ集団だったからこそ強力な兵器は味方機にも被害を与えかねないとしてあまり使われなかったし、あるいは使っても同じ集団だったからドリフトを貫通しても味方機に被害がなかった。
だが、それぞれが別のゲートからハイヴに突入した場合は周囲に味方の数が少ないから破壊力の高い武器も使える。
ちなみにニーズヘッグの武器を使って見た感じで言えば、ランツェ・カノーネはドリフトの壁を貫通したが、ヒュドラのビーム砲なら何とか貫通しないで済んだ。
その結果、ヒュドラのビーム砲とビームサーベル、エナジーウィングの広域発射、拡散ビーム砲という広範囲攻撃が可能な武器が多く使用出来たからこそ……そしてファントムという奥の手があった故に俺が反応炉に到達出来たんだが。
「まぁ、ドリフトの厚さにもよるんだろうが……それでも高威力の武器は使用し
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