マブラヴ
0869話
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ある反応炉が設置されているメインホールへと到着してしまう。
そこまで来れば苦労する事もなく、メインホールにいる光線級を含むBETAを全て殺してヴォールクデータはクリアとなった。
その場で全員シミュレータから出ると、どこか微妙な空気が混じる。
それもそうだろう。実際にハイヴの中を突き進んでいったのはいいが、結局1度も攻撃をしなかったムラタやエキドナ、レモンやスレイといった面々もいたのだから。
結局この4人に関してはただドリフト内を飛んできただけという結果になってしまった。
「……完全に戦力配分のミスだな」
初めて使うヴォールクデータという事で万全の態勢で挑んだのだが……
考えてみれば当然か。BETAにはビームを防ぐ防御力なんてないんだからな。しかも通路のドリフトは地下であるが故に、地上とは比べものにならない程に自由に動ける範囲が少ない。
移動速度にしてもそうだ。戦術機は基本的に長距離を飛べないように出来ているから、ある程度跳ぶ……いわゆるブーストジャンプをしたらドリフト内部に一旦足を着いて、そこから再び跳ぶというような事をしないとならない。
だが、シャドウミラーの機体はイルメヤ以外は基本的にテスラ・ドライブ装備の機体だ。つまり普通に延々と空中を飛んで移動出来るのだ。
その辺でも戦術機とシャドウミラー機の大きな違いが現れている。
「考えてみれば、アクセルが参考にしたのは戦術機のハイヴ攻略マニュアルだったんだろう? なら、機体性能が大きく違いすぎる私達にそれが合うかと言われれば、答えは否でしかない」
コーネリアがそう呟きながらスポーツドリンクの入ったペットボトルを放ってくる。
それを受け取りながら、確かにと思わず納得してしまう。
「じゃあ、どうする? いっそ火力が十分な以上は皆でバラバラになるか?」
「確かにムウの意見はありかもしれないが、それだと何らかの不具合が起こった時に対応出来なくなるぞ」
イザークの言葉に、ムウもまた確かにと頷く。
確かにムウの意見は正しい。戦力的に戦術機よりも格段に上である以上、俺達が一塊になって挑む必要は無いんだよな。実際に俺達の火力を考えれば、それぞれがバラバラに別のゲートからハイヴ内に突入した方がBETAの殲滅速度も上がるし。
かと言って、イザークが言うようにいざという時の事を考えると1機だと不安だ。
となると……
黙ってその場にいる者達を見回す。
レモン、コーネリア、スレイ、エキドナ、ムラタ、ギルフォード、ムウ、イザーク。
マリューもいるが、シロガネはさすがにハイヴ内に突入は出来ないので、取りあえず今回は除く。
それぞれ乗っている機体は、レモンがヴァイスセイヴァー、コーネリアがラピエサージュ、スレイがシャドウ、エキドナがヴァ
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