暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
『ただいま』と『おかえり』
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リが並んだドライバー。

薄い蒼色のローブに、胸を隠すように着けられた薄いアーマー。

「よっしゃ!行くぜ!!」

フォーゼに変身し、マシンマッシグラーに跨った弦太朗はアルゴを乗せる。

「ディエンド先輩!!」

「やれやれ・・・人使いが荒いなぁ」

『ATTACK RIDE パワーダイザー!!』

台座形態(タワーモード)になり、マッシグラーと合体する。

『3・・・2・・・1・・・ブラァスト・オフ!』

凄まじい勢いで次元の穴へと飛び込むと、すぐに太陽が見えた。

アルゴを抱え、フォーゼは言った。

「行って来い!!これは・・・ダチからのプレゼントだ!!」

フォーゼが腕を突き出すと、アルゴは少し笑って腕を突き出した。

タッチパネルを操作、ファイズの項目をタッチする。

さらにベルトのブースターメモリを押す。

『ブースター!! アクセル カウントダウン!!』

胸のアーマーが展開、フォトンブラッドが走る。

10秒と表示され、ブースターの翼で一気に加速してユキに手を伸ばす。

「ユキ!!起きろ、ユキ!!」

さらにパネルを操作。

『マジックハンド on!!』

マジックハンドで精いっぱい手を伸ばす。

「ユキ!!」

マジックハンドがユキを掴み、ユキの手を握る。

カウントが切れ、ブースターでフォーゼの所まで移動する。

マッシグラーに再び跨り、次元の穴へと入っていく。

ユキの目が覚める。うっすらと開いて、手がアルゴの頬を撫でた。

「ただ、いま・・・アルゴさん・・・」

ニッコリと笑ったユキがこちらに語りかけてくる。

「・・・おかえりぃっ・・・!!」

「立場・・・逆に・・・なっちゃいましたね」

優しく抱きしめると、ユキは微笑んだ。

下降が開始され、そこにはみんなが立っていた。

全員が手を振り、こちらを見ていた。

「戻りましょう・・・僕らの世界へ・・・」

「ああ・・・ああ・・・!!」

「いつまで泣いてるんですか〜・・・」

ユキは微笑み、優しくアルゴの頭を撫でた――――――――。
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