暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
『ただいま』と『おかえり』
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う。これでいいでしょう。聞いた話だと、オークはこちらに来ました。あなたも・・・」

クライは笑った。

「そうか。アイツ・・・そっちに行ったのか。幸せにしろよ。だが・・・俺はそちらに行かない。妹を生き返らせないといけないからな」

「それも協力してくれる。だから・・・」

「無理なんだよ、俺は」

「成功体として造られた俺は、10人以上ライダーを確認した瞬間に殺戮する、カブトと同様の『赤い靴』システムが搭載されているからな。だからよ・・・そっちには行けねぇし・・・好きな奴おいていくのも嫌なんでね。もう、終わらせるぜ」

全身からの負のエネルギーが収束され、黒いサイクロン号が出現する。

クライはそれに跨り、スロットを回した。

ユキはライダー魂ボンバーを放つ。

それはスーシールシーカーに宿り、太陽の如く輝きだす。

「「いっけええええええっ!!!」」

黒と赤がぶつかり合う。

空間が歪み、エネルギーが周囲に飛び散る。

そんな中でも拳が交わりあう。

「「オオオオオオオオオ!!!」」

それを制したのはクライだった。

「梅花ァッ!!」

ダンっと凄まじい音と共に拳がいなされ、残った拳がクライにヒットする。

「グブ・・・ッ!!」

バイクのスロットをフルで回し、ウィリーの様に相手を上へと跳ね上げる。

「ライダー・・・」

「マキシマム」

「ブレエエエエイクッ!!」

次元を超え、どんどんと上昇していく。


 次元隔離室

「あっ――――――」

愛は床に落ちたモノを見た。

それは、まだ平和な頃にクライから贈り物として貰ったペンダントだった。

それを見て、一気に不安になった愛は祈った。

(神様―――――彼を無事に返してください―――――!!)

祈りは―――――儚く消える。



 太陽

「おま・・、え、死、ぬ気、か、っ!?」

「・・・・」

ユキは無言を貫いた。クライは背後に熱気を感じた。

「太陽・・・かぁっ!!」

「グオオオオオオオオオ!!!!」

ジュウッと言う音と共に、再生能力を持つ彼は叩きつけられた。

「・・・・!!」

「え―――――?」

ユキはソレを受け取ると、爆風で吹き飛ばされた。

クライは最後に言った。

「さヨ、う、ナラ・・・・ア・・・い」

炎に飲み込まれ、クライは跡形もなく消え去った――――――。

ただ、それと同時にスーシールシーカーが機能停止。

さらにアマダムの機能が発動し、ユキを仮死状態に移行させる。

(カ、エ、ラナ、キャ・・・)

意識は遠のき、深い闇へと消え去った。


 地上

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