暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
『ただいま』と『おかえり』
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ください!!」

「なら、俺も・・・!」

「これは僕と彼の戦いです!早く行ってください!!」

ファイズに抱えられたキリトは、帰ってこいと言うと、そのまま去って行った。

「・・・クライ。戦わないっていう選択肢は・・・ない?」

目の前の『ライダー』は言った。

「無いに決まってんだろ・・・!?」

強烈な拳。ユキの拳とぶつかり合う。

(5000tと同等か・・・っ!)

「どうしたんだよ、兄弟!!」

拳と拳の応酬。火花が散り、周囲が燃え上がる。

剣と剣の応酬。互いを傷つけあう。

「クライ・・・ッ。大切な人はいないのか!!」

「いるさ・・・。そいつは自分をちっぽけな存在だって言った。俺はそれを守んだよ」

「なら・・・どうして!!」

「ちっぽけだから守らなきゃいけない!!テメェのような奴から・・・!!」

「ショッカーのようなクソッタレから!!」

「そこまで大切なら、なぜそのメモリを使った!!」

ユキの言葉が、クライの表情を変えた。

「それは・・・命を削るものだろう!?」

「俺たちにとって、この世は救えねぇことが多すぎる・・・だったらよ、守るためにテメェを殺すだけでいいと思った。だがよ・・・そんなことはどうでもよくなっちまったぜ!!」

「俺は守るために戦うんだよ!!お前も殺す!!あの暖かい風景を壊そうとする奴ら、全員ぶっ殺してやる!!」

それが、彼の信念だった。

「だからよ!!」

「死んでくれよ!!」

クライはバックし、そのまま跳ぶ。そして、あの構えをとった。

「こうだよな・・・!ライダーキック!!」

「一点集中っ・・・グガバッ!!」

脚からのエネルギー波がユキを捕え、蹴りが命中する。

「効いたか・・・?今度はこ・れ・だぁッ!!」

ライダーパンチがユキの腹部を貫く。

腕が引き抜かれると、ユキの口から血が流れ落ちる。

「兄弟・・・死ね」

拳が降り上げられ―――――――。


 地上

こちらは全ての戦いが終わり、ライダー達が集結していた。

「ユキ君は・・・!」

本郷が言うと、茂が答えた。

「俺が斃したはずのクライが生きてやがった。それであいつ、僕が相手するって言ってたぜ」

「因縁・・・か・・・っ!!」

拳を地面に叩きつけると、一文字と剛が駆け寄る。

「・・・一文字に剛君か・・・進ノ介君は・・・?」

「あ〜っ、お兄さん、なんだか迷っちゃたらしくて。今こっちに向かってます」

「そうか・・・」

そう本郷が言った途端、爆発音が響き、世界樹の一部が崩れた。

リーファが口を開く。

「ユキさん!!」

茂が耳に手を当てる
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