1巻
溶け込んだ人気者の二人
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聖ヶ坂学園高等部1年B組にいる校内に、四時限目終了のチャイムが鳴り響いた。窓際にある自分の席で澪は、やっと落ち着くと思いながらため息していた。本当なら何かと後ろめたい気持ちや見えない感情や精神に反応して、主従契約魔法の呪いが発生するがある程度自粛してくれたので何とかなったが義兄である一真と義姉の深雪が今週は特に忙しいところを友人と一緒に見ていた。例えば転校して二日目で、送迎車で学校に来る事を知った風紀委員や教師が反感を持って登校して来るところを待っていた。
『織斑兄妹に成瀬、お前らはなぜ車に乗って登校してくる?』
『はい?あなたは何を言っているんですか。これについては校長先生に正式に許可をもらいましたけど、それが何がいけないのでしょうか?』
そう言った後に、澪と深雪は教室に行った後に風紀委員と教師に一悶着あったので殴り合いまではなかったが校長先生と蒼い翼繋がりの教師達によって止められた。そしてチャイムが鳴った後になっても担任の坂崎先生と一真と蒼太が戻って来なかったが、ホームルームに来た教師は代わりが来た。そんで一時限目が始まる頃に戻ってきた一真を心配したクラスメイトだったが、一真曰く発言した事で学内に暗黙のルールが決定した。
『織斑、何か正門で揉めていたけど何かあったのか?』
『大した事ではないが、何やら風紀委員と教師が送迎車で登校についてを問われたんで、校長先生と坂崎先生で俺に謝ってきた。蒼い翼に後ろ盾を知っているからなのか、俺に注意を促した教師と風紀委員の生徒は、反省文を書いてもらったんだと。教師については減給だと言ってた』
『うわっ!さすが蒼い翼の力は強いんだね、送迎車だけで一悶着をする生徒と先生がいるとは思わなかったよ』
その後からは、掲示板に更迭されたような生徒と教師の謝罪文が書かれていた。で、その後の昼になると深雪姉さんの事をファンクラブや深雪姫という呼び名まで決まってしまった。深雪姫についてはあまり気にしていないけど、非公式のファンクラブまで出来てしまった事については次の日になると蒼い翼から公式ファンクラブとなってしまい一真は蒼翼のプリンスと言う風に女子から呼ばれている。あとは一真は男子からも女子からもこの一週間で人気者となってしまった。例えば学問については、まるで大学生が一人いるかのように、指差されると全問正解をしてしまう事だ。
『・・・・これはな、こうしてこうやれば解けるぞ』
『なるほど、こうすれば簡単に解けるんだなありがとう織斑』
『織斑君!これはどうやったら簡単に出来るかな?』
『ああ、これはだな・・・・こうしてこうやれば簡単に出来るよ』
全科目を教える時もあるが、男子と女子で教える事が手一杯の時は護衛者の蒼太さんも一緒になって教え合っている。なので最初は怖そうにし
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