ある人間を判断する
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ても、術の発動に必要な印、チャクラ量が分からず暴発し、命を落とした者は多い
貴女は各一族の印傾向をまとめ、基本となる十二の印を図示し、書に認め各有力一族に配布した
これにより戦国時代後期の忍の質は向上したと言っても良いでしょう」
伝記を書いた志村ダンゾウ殿が、二代目から直に聞いたと記していた
火影の師として相応しい方だと言われている
「・・・あ、そう、なんだ・・・ははは・・・
初代、二代目に教えるために描いた奴が、そんなに広まってるなんてね・・・」
淡褐色の眼が虚ろに宙を見上げた
・・・弟子を想うその心が、多くの者を術の暴発から守ったのですね
彼女の基本印のおかげで、木の葉は多彩な術を扱うことが出来た
基本印が出来るまで忍びは皆、一族秘伝の術を扱うか、体術で戦うことしかできなかった
秘伝の術を教えられるものは数少なく、末端に位置する者たちは身一つで戦い続けた
なんと恐ろしい時代か・・・
「初代・・・そういえば
千手一族とうちは一族の和平を、間を取り持ったのはまじらず一族棟梁である貴女さまだと聞き及んでおりますが・・・」
「え
・・・
・・・あ、あれか」
千手一族の頭領兄弟の師であり
うちは一族と居住地が隣接していた、まじらず一族
戦国時代後期、千手とうちはの戦争と化していた時代
多くの忍一族は長い戦いに疲弊していき、両者に対抗する力もなかったという
そんな彼らの嘆願を聞き届け、戦い続ける彼らの元へ割り込み、和平への道を指し示したまじらずシナイ
そのころには終戦に異を唱える者はおらず、戦争は終結した
「懐かしいな・・・あいつら家の前で九尾呼び出したり、森作り出したりしやがったからなぁ・・・」
正直迷惑だったわー
「え」
何かとんでもない言葉を聞いてしまったような
伝記で語られた人物像とは似て非なる何かを聞いてしまったような
「あ、なんでもない」
「はぁ・・・」
そうだ、これだけは聞いておきたい事があったのだ
「まじらず一族は何故????????滅んだのです?」
千手とうちはとまでいかずとも、その名を知られた一族
木の葉が創設されても定住せず、放浪の日々を送り、滅亡したという
「・・・人も、桜も、いつかは散る
そういうことです」
◇◆◇コン◇◆◇
地獄絵図
この状況に題をつけるのならば、オレはこうつけたい
「鶸茶助けて!鶸茶ー!」
「ほらほら!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ