ある人間を判断する
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暁について独自に調べている最中、歴史が私の記憶とかみ合わない事に気が付きました
・・ジャシン教が台頭してきたのも二年前でしたね
これはジャシン教が起こした奇跡なのでしょうか」
異教の奇跡によって、歴史的偉人に出会うこととなるとは思わなかった
多少感謝ぐらいして良いような気がする
「・・・関係は、あるでしょうね
だからこそ我々はジャシン教を調べているのです」
ジャシン教か・・・
確かあの暁の手の者は、ジャシン教の信者の様だった
彼の者に殺害されたが故に、記憶を持ったとでも言うのだろうか
「この世界の歴史は知らないはずなのに、あちらの世界の歴史か知らぬはずなのに
しかし、私は”ここの歴史”を知っていた
まじらずシナイ殿の存在を、ここの歴史は記していなかった
ここは、元の世界ではないのですね」
予想はしていた
だからこそはっきりと言う
ここは私が生きてきた世界ではない
それに彼女は頷いてから・・・少し悩んだ後首を傾げてこういった
「・・・別段、歴史に名を残すようなことはしておりませんよ」
謙遜、しているのだろうか
そのような事を云われても、私の知るまじらずシナイと言う人物は偉人である
「何を謙遜されますか
貴女の功績は忍界の歴史に名を刻み、まじらずシナイの名は確実に語り継がれております」
伝記だけでなく、博物館に縁の品が展示されるぐらいなのだが
「・・・いえ、本当にそんな功績と呼ばれることは成しておりません・・・」
・・・?
もしや、シナイ殿の生前には功績が認められていなかったのだろうか
彼女の功績は木の葉のアカデミーどころか、各里の歴史の授業で必ず教えられるものなのだが・・・
「チャクラ感応紙の作成、五種のチャクラ性質論の確立
また基本印十二種の制定など、数々の功績を成し遂げられたのは貴女ではありませんか」
全忍術の基礎となる五種のチャクラ性質
その特性と優劣を解き明かした彼女の講義録は、二代目火影が各里のアカデミーに模写して配布したという
またチャクラ感応紙による性質の確認
得手不得手が明確に表現され、どの術が自分に対応しているのか
これほどわかりやすいやり方はないだろう
「え・・・あ、そんなこともありましたね・・・
しかし、基本印は何処の一族にもあるはず・・・」
「確かに一族ごとに基本の印となるものはありました
しかしそれはあくまで一族内部でしか通じない、云わば秘伝の印
術の教えを請う場合、まず印を盗み出すことから始まったと習いました
印を盗み出せたとし
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