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混沌の魔術師と天空の巫女
第6章 無限時計編
友の声が聴こえる
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あれを救う事はもはや叶わぬ。」

「「!?」」

その言葉に驚く俺とナツさん。

「100年の眠りなど生易しいもの。
 ルーシィ・ハートフィリアは無限時計と一体化し、その際、肉体も心も失うのだ。
 完全に時計の部品として、人々の記憶から消去される。
 その存在はこの世から消滅する。」

「「ええっ!?」」

「何だとぉ・・・!!!!」

俺達は驚くが、もう1人、驚いていた人物がいた。

「消え・・・ない・・・。」

イミテイシアだった。

「だって、姉さんは私と一緒に・・・」

「お前と離れる事はない。ただの道具になるからねえ。好きなだけそばにいてやればいい。
 よかったじゃないか、お前のようなモノにも、ちょうど似つかわしい相手だろ?
 それに、無限時計の防衛システムによって、あの歯車の心配もない。よかったであろ?」

「・・・・・・。」

ブレイン二世の言葉にイミテイシアは何も言わなかった。
あの魔方陣はその為に出てきたのはわかった。けど・・・今は・・・。

「お前・・・!!!」

俺は怒り出す。許せるはずがないのだからだ。

「違う・・・。」

「!」

イミテイシアは持っていた剣を落とす。

「私の望みを・・・私の祈りを・・・そんな事じゃない!!!!!」

 
ドオォォォン!!!


「うわっ!?」

「わあっ!?」

イミテイシアは持っていた楯に茨の蔓をつけ、
ルーシィさんを取り込んでいるオレンジの球を攻撃した。

「姉さんーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

イミテイシアはそのままルーシィさんの方へ行く。

「何をするつもりですか!!!」

「来るなぁーーーー!!!」

ココさんとハッピーはイミテイシアに接近する。


ドォン!!


「どけぇ!!!!」

「うわああっ!!」

「あああっ!!!」

イミテイシアはココさんとハッピーを飛ばす。

「姉さん、私ぃ!!!!」


ガァン!!!


「「「「!?」」」」

イミテイシアはルーシィさんを取り込んでいるオレンジの球を攻撃したのだ。

「ごめんなさい!!!!ごめ゛んな゛さ゛い゛!!!!」

そう言いながら、攻撃をする。泣いてもいた。

「ミッシェル・・・。」

ルーシィさんがイミテイシアにそう言う。

「(よく泣いて・・・よく食べて・・・ちょっと頼りなくって・・・)」

ルーシィはギルドにいた時のミッシェルの事を思い出す。
さらに、遺跡の時の事や、正体を明かした時のことも思い出し・・・。

「(ミッシェルも・・・ずっと苦しかったんだね?)」

ルーシィは心の中でそう思うのだった。



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