暁 〜小説投稿サイト〜
ルドガーinD×D (改)
二十話:俺の願いは……
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なりませんよ!?」

そうか……やっぱり分かり合えないのか。
仕方ない、それならやることは一つだ。
スッとトマトを取り出し。両手に構える。

「知れ、(トマト)に染まりしこの世界の力を!」
「くっ! こうなりましたらコールブランドで空間を切り開いて―――なっ!?」
「無駄だ。この世界(トマト)からは逃れられないぞ?」

この結界から逃げ出そうとして。空間を切り裂くアーサーだったが。
切り裂いた空間からはトマトが雪崩の様に押し寄せてくるだけだ。

「これで終わりだ!」

「ま、待ってください!」

「その身に朝摘みトマトの光沢を刻め!!」

トマトに埋もれながらも何とか逃げようとするアーサー。
だが現実は残酷だ。逃げられる時間など俺が与えるはずもない。
高速で近づきアーサーの口に一撃!

「ふぐっ!?」

―――トマトを叩きこむ!

アーサーは吐き出そうともがくが。
そこにさらにもう一撃を叩きこむ!

「ブフッ!?」

さらに、もう一発!

「オフッ!?」

三発目にしてようやく崩れ落ちるアーサー。
俺はその姿を見ながらゆっくりとトマトを齧る。
うん。美味い。



「うちは好き嫌い、禁止なんだよ。だから他の物が食べたいなんて言うんじゃありません」





「で、結局のところ、トマト料理を食べるのを拒否したから美候とアーサーを倒したのかにゃ?」
「てへ☆」
「真面目に話すにゃ」
「ごめん、少しやりすぎた。今は反省してる」

黒歌に頭を下げて謝る俺。
でも、そもそもの理由は遊びに来ていた美候が。
俺のトマト料理が飽きたから食べたくないなんて言い出したから悪いんだ。
うちは基本的にお残しは許さないので。
どうしても食べたくないと言う。美候には実力行使させてもらった。

そこにアーサーが戦闘狂っぷりを発揮して。
いつも通りの三つ巴の争いへと発展していった。
だから、ルフェイちゃんや黒歌を置き去りにして戦ったのは俺のせいじゃない。
………まあ。今もアーサーと美候が、ルフェイちゃんに看病されている原因は俺だけど。

「トマト好きも、ここまで来たら尊敬するにゃ…」
「いやー。それほどでも」
「褒めてないにゃ!」

ビシッと黒歌にツッコミを入れられてしまう。
今のは良いツッコミだったな。
え? 少しは反省しろ? ルドガーはちゃんと反省してますー。

「……なんか別の事考えてない?」

な! くそ、これも俺の分かりやすいと評判の顔のせいか!?
こうなったら。おだてて黒歌のご機嫌を取ろう!

「いや、黒歌って可愛いなって思ってた」

「にゃ!? な、なに急に言ってるのにゃ!?
 そ、そんなこと言ってごまかそうとし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ