マブラヴ
0868話
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を見越しての条件だったんだけどな。
そんな状況でもきちんとお偉いさんをこの式典に出席させている辺り、アメリカにも色々とあるんだろう。
……あ、夕呼とチクリチクリと嫌味を言い合ってる。まぁ、オルタネイティヴ4と5だと思えば無理もないか。
オルタネイティブ同士って事で隣同士にしたのは間違いだったな。
そんな風に考えている間にも、調査隊の面々はギャンランドへの乗り込みを完了する。
既にギャンランド自体は起動しているので、それぞれが自分の席に着けばすぐに発進できるようになっているんだよな。
『では、アクセル代表。ギャンランドはバーナード星系へ出発します』
「ああ、任せた」
映像モニタに映し出されたオウカがそう告げ、ギャンランドが光の繭に包み込まれていく。
それを見て、式典の参加者達から驚きの声が漏れる。
当然この中にはアラビア半島防衛戦の時にシロガネがシステムXNで転移した光景を見た者も多かったのだろうが、それでも1度や2度見ただけで慣れるという事はないのだろう。
その光の繭がギャンランド全てを覆い……次の瞬間にはシステムXNが発動してギャンランドの姿は俺達の目の前から消える。
既にギャンランドは宇宙空間に転移を完了しており、そこから更に何度かの転移を繰り返してからフォールドに移る筈だ。
向こうでの調査期間も考えると、帰ってくるのは一月程度掛かる予定になっている。
そして、オウカ達が帰ってきた時には既に鉄原ハイヴの攻略も終わっている……だろう。余計なちょっかいが入らなければ。
ともあれ、そっちの件の話に関しても後で話しておかないとな。
そう判断し、まだ唖然としている観客達へと向かって声を掛ける。
「では、これにてバーナード星系へ向けての出発式典を終える。集まってくれた者達はご苦労だった。この後、軽いものではあるがパーティを用意してあるので楽しんで欲しい。特に異世界の料理はかなり自信を持って進める事が出来るから、満足して貰えると思う」
「パーティ会場にご案内します」
量産型Wがそう告げ、式典に参加していた観客達をそれぞれ案内しながら先へと進んでいく。
既に量産型Wに関してもそれなりに知られるようになった為か、特にヘルメットを被っている様子を見て驚いている者は少ない。
まぁ、中には無礼だ云々と口にしている奴もいるようだが、すぐに周囲から窘められるような視線を向けられて黙り込んでいる。
「アクセル、パフォーマンスとしては大成功ってところ?」
そんな声に振り向けば、そこには夕呼の姿。
その隣には先程まで上下されていたウサギの耳を付けている霞の姿もある。
「こんにちは……」
「パフォーマンスって程じゃないけどな。お前のライバルも苦々しい顔をしていただろ?」
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