第12話 2人の鬼、再会を果たす
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らけ、1週間以上の入院を余儀なくされた。美琴は見舞いのクッキーを片手に上条の元へ訪れて彼から実験の事、妹達の今後を教えてもらい、その後は他愛もない話をしながら美琴はようやく気付いたのだ。自分の気持ちを・・・
−−−そっか…私、コイツのこと惚れてたんだ……−−−
そして美琴は心の中である誓いを立てていた。
−−−いつまでもコイツに頼りっきりは嫌だ。もっと強くなってアンタの力になりたいーーー
という過去を思い出しながら美琴は顔を赤くしながらも顔を強く横に振り、目の前の強敵を相手に改めて気を強く引き締めた
「…たく!カナのせいでヤな事思い出したじゃない!」
「ふふっそう言ってる割に顔がにやけてるよ美琴ちゃん?」
「………」
カナとの会話のおかげか美琴に少し心に余裕が戻った。そして再び、美琴とカナ、千鶴と刃衛の戦いが始まった
「鵜堂さん…土方さんが来るまでの間、私たちがお相手します」
「うふふ、いいだろう…退屈しのぎにはちょうどいい」
そう呟いた刃衛は両腕に差していた刀を構え、数十m離れていた距離を一気に駆け抜け、3人に襲い掛かるがカナが即座に前に出て盾を出した
「念動ぅぅぅぅっ!女神の大盾!!」
カナが刃衛の刃を防いでいる間に美琴が砂鉄剣を作り出し、刃衛に斬りかかる。
「くらいなさい!!」
「おっと!」
しかし刃衛も幕末の戦乱を生き抜いた剣客。そう簡単に討たれる男ではなかった
「やはり駄目だな。殺気が無くまるで猫と戯れているみたいだ」
まるで遊びに飽きた子供のような顔で刃衛は3人を見下すが当の3人…特に美琴の目はまだ諦めていなかった
「あらそう。だったら……これはどう!!?」
「ん!?」
突然刃衛の足元から黒い砂嵐が舞い上がった。しかしよく見ると美琴が操っていた砂鉄だった。そしてその砂鉄の嵐はまるで黒い龍となり、刃衛に牙をむいて襲い掛かった
「うふふ」
しかし刃衛はそれを容易くかわし、美琴を小バカにする様な態度を見せる
「残念だな小娘。せっかくの技も当たらなければ意味が…」
だが美琴はそんな刃衛を不敵な笑みで黙らせた
「残念なのはそっちよ!!」
「何!?」
そう、先程の美琴の攻撃は、念を入れて風下から死角に回りこみ、反撃の機会を待っていた本命を隠すための囮だった。
そう…
「念動ぅぅぅぅっ!」
家長カナという本命を…!
「真空の連射砲!!」
カナの見えない奇襲によって刃衛の両腕の骨は砕かれ、吹き飛ばされた
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