K・K・K
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えか。世界が認識で構成されるんなら、俺はその意識によって家に帰ってかぁちゃんのメシ食ってベッドの上でスヤスヤ寝てやらぁ!何故なら、俺は俺自身が生きていると確信してるからな!神なき世界にも愛は満ち溢れてんだよっ!!」
神と頭を突き合わせ、睨みあう。
あ、こいつよく見たら俺の幼馴染に滅茶苦茶似てる。性別も女なのか?まぁ、それは今はいいや。
そもそも神に性別あるかは俺も知らん宗教上は男神だったり女神だったりと区別することもあれば、学術上は雌雄同体こそ完全な生命体であるとする考えもある。今回の場合……どっちでもいいだろう。
ゲートの前に立つ。
余計な事を考える必要はない。ただ、俺が「こここそが俺の居るべき世界である」と認識するだけの符合性がある世界ならばそれでいい。
大切なのはイメージ。大切なのは認識。自分の認識と世界の認識をシンクロさせる、言うならば「これは夢だから現実に戻ろう」という感覚。それこそが求めるべき世界の掴み方。ただ単純に、世界はそこにあるのだと認識すればいい。
例えそれが本当に夢だったとしても――夢の中で一生を終えれば、それも立派な人生だ。
「じゃ、ばいばーい!」
「ふん!帰れるわけないじゃんバーカ!!」
俺は、ゲートに足を踏み出した。
俺が生きていることを証明するために――――。
= =
「……んぁ〜……あ、暑い………腹減った」
もぞもぞと着ていたタオルケットを払いのけ、ベッドの下へゆっくり足を下す。
取り敢えず枕もとをまさぐると、見覚えのある携帯があった。時間を確認すると、なんと既に10時半を回っている。随分長く眠ったものだ。
頭の感触が変なので寝癖が立っているっぽい。手で確認しながらうとうとしていると、部屋の扉がバァン!!と開いて見覚えのある女の子が立っていた。
女の子はこちらの顔を見て、信じられないものを見たかのように目を見開き、わなわなと手を震わせて俯く。
「あれ、南慈美じゃん。おそよー………って、どったの?」
長名南慈美。俺の幼馴染の女の子だ。たまにこうして眠りこける俺を起こしに来るんだが、おかしいな。普段は「いつまで寝てんのよこのバカー!」と叫びながら俺をベッドの下に引きずりおろしてくるんだが。
「おそよー………じゃないわよ………ばか……!ばかばかばかぁぁぁ〜〜〜〜!!」
「おわぁッ!?ちょ、ちょっと待っ……ぐべッ!?」
なんと南慈美は俺のベッドに……というか俺に飛びかかってそのままベッドに押し倒しおった。やだ、南慈美さん大胆。でも正直ダメージが腹に……ッ!!
「お、お前高校生にもなってフライングボディアタックはやめ……ろ?」
「………託司(
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