第四十八話 うまい話には裏がある
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案内された食堂に至るまでが、一流ホテルが船の中に入ってしまったかのような豪華さに開いた口が塞がらない。
ぴかぴかの通路を抜けるとホテルのエントランスホールみたいに全面ガラス張りの庭園とか、高級ソファとテーブルとか、
受付のカウンターまで見たことが無い装飾品や骨董で埋め尽くされている。
大理石の床はつるつるで、汚れひとつない。
所狭しと並べられたテーブルに、清潔そうなテーブルクロスが掛けられ、
見渡す限りのバイキング形式の料理である。
1番手前には大きな皿と箸、スプーン、フォーク、全部ある。
テーブルに並べられた料理にルカは涎を飲み込んだ。
ルカは見た目によらずとんでもない大食漢である。
集めた食料の殆どがルカの胃袋に収まってしまう。
それなのに全く太らない、神秘の身体の持ち主なのだ。
大輔達は苦笑する。
しかし、これは笑い事ではない。
自分達と同じように選ばれた3人のうち2人はルカと同等の大食漢なのだから。
ルカ「…食べる……!!」
真っ先に飛び出そうとしたルカを制止するのは大輔である。
大輔「待て待て、フェイト達が来るまで待たないと駄目だろ」
思いっきり料理に視線が釘付けである。
視線がどれを1番最初に取ろうかと狙いを定める捕食者の目になっている時点で説得力は果てしなく皆無である。
ワームモン[大輔、そんな目で言っても説得力が全然ないよ]
大輔「ぐっ…!!」
その時、子供達をスコープで盗み見、にやりと笑う者がいた。
コカトリモン[選ばれし子供たちの運命は、このコカトリモンが握ったぎゃあ!!]
バサバサとお飾りの翼を鳴らすのは、巨鳥型デジモンのコカトリモン。
エテモンの忠実な部下だ。
コカトリモン[念のため、エテモン様にあいつらをどうするか聞いとくがや]
操舵室のコンピュータから、ダークネットワークに信号を送る。
だがエテモンからの返答はなかった。
それもそのはず、エテモンは今現在、スカルグレイモンと壮絶な逃走劇を繰り広げているのだから。
そうとは知らないコカトリモンはいくら待っても返事がないのでしびれをきらし、仕方なく船内通信でヌメモン達に指令を送った。
コカトリモン[アルビャ〜ト(アルバイト)で働くヌメモン達、今月の給料を倍にしてやるから、選ばれし子供達を捕まえるがや!!]
貧乏アルバイターのヌメモンの目が輝いた。
大輔達が食事していた時、ヌメモン達が現れた。
ヌメモン達は大輔達目
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